『サイハテの聖衣』とは、三雲岳斗によるライトノベルである。『電撃文庫MAGAZINE』にて連載された。単行本は2011年から刊行されている。日本がどんな危機的状況にあっても、主人公たちが日本を襲うモンスターたちとの戦いの最前線にいたとしても、やはり「女子高ノリ」の日常はある。戦闘ではなくヌルめの日常にスポットを当てた一風変わった作品で、緊迫した戦闘に疲れた人にとっては「箸休め」になりそうな独特の雰囲気がポイント。コミカライズ版は『ファミ通コミッククリア』にて伊月クロの作画で連載された。
獣装巫兵(じゅうそうふへい)
聖衣を装備した、マガツヒの迎撃・駆逐を行う兵士。マガツヒと対等に交戦可能な唯一の戦力であるため、多種多様な任務に投入される。獣装巫兵の待遇は戦闘機のパイロットとほぼ同等で、戦場における花形であるため国民からの人気は高い。
禍憑妃(マガツヒ)
突如世界に出現した人類の敵たる怪物の総称。神話や伝承に語られてきた災厄の獣である。種類はさまざまだが、いずれも超常的な能力を備え、通常の兵器はほとんど通用しない。
ごく稀に人類と意思を通わせ共存可能な個体も存在しており、それらは「霊獣」と呼ばれる。
破局粒子(はきょくりゅうし)
マガツヒの肉体そのもの、およびその力を利用した聖衣の魔力の正体。物理的に不連続な現象を引き起こす粒子であり、または波動であり場でもある。この粒子の影響下では、既存の物理法則は適用されない。
固有権能(こゆうけんのう)
マガツヒが使う特殊能力。ほとんどのマガツヒは種族特有の固有権能を持っており、マガツヒを内包する聖衣も固有権能を有する。それは内包したマガツヒの権能と同一であるため、同型の聖衣であっても能力まで同じとは限らない。
極東自衛機構(きょくとうじえいきこう)
マガツヒ関連の任務を請け負う民間軍事会社の一つ。本社は京都にある。所属する兵士は正規の軍人ではないが、国際法上民兵としての武装権、交戦者資格を持つ。
『サイハテの聖衣』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
人気作家の「知る人ぞ知る」作品
三雲岳斗といえば『ストライク・ザ・ブラッド』をはじめ、堅実にヒットを積み重ねているライトノベル作家である。そんな作者にも「知る人ぞ知る」といった感じの作品は結構ある。そのうちのひとつがこの『サイハテの聖衣』である。
ヒロインの1人に病弱少女がおり、体を治そうとしているうちに薬の調合技術を身に着けたという設定だが、問題はその調合した薬。「解熱剤」ならぬ「解熟剤」、「頭痛薬」ならぬ「痛頭薬」、「鼻炎カプセル」ならぬ「爆炎カプセル」など。ロクでもなさそうな名前で、実際にロクでもない薬ばかりである。
このような、ゆるいノリのストーリーだと思ってもらえれば間違いないだろう。バトル物の緊迫に疲れた人の「箸休め」にいいかもしれない。
コミカライズされたが未単行本化
本作は2012年2月24日から2012年8月24日にかけて、『ファミ通コミッククリア』にて伊月クロの作画でコミカライズされている。全6話。しかし単行本化はされなかった。
目次 - Contents
- 『サイハテの聖衣』の概要
- 『サイハテの聖衣』のあらすじ・ストーリー
- 世界を守る少女たちの日常
- 『サイハテの聖衣』の登場人物・キャラクター
- 極東自衛機構 赤間ヶ関事業所第一巫兵部隊
- 天乃 羽々姫(あまの はばき)
- 桜狩 紗々羅(さくらがり ささら)
- 樛宮 鳴々葉(とがのみや ななは)
- 小揺木 音々(こゆるぎ ねね)
- 『サイハテの聖衣』の用語
- 聖衣(シュラウド)
- 巫女(みこ)
- 獣装巫兵(じゅうそうふへい)
- 禍憑妃(マガツヒ)
- 破局粒子(はきょくりゅうし)
- 固有権能(こゆうけんのう)
- 極東自衛機構(きょくとうじえいきこう)
- 『サイハテの聖衣』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 人気作家の「知る人ぞ知る」作品
- コミカライズされたが未単行本化
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)