「かごめかごめ」の都市伝説まとめ!逆再生すると呪いのメッセージになる?
童謡「かごめかごめ」にまつわる怖くて不思議な都市伝説をまとめました。「逆再生すると呪いのメッセージになる」など、馴染み深い歌に隠された秘密や噂などを掲載。時代によって変化した歌詞や、松尾芭蕉によって広められたという説も合わせて紹介していきます。
■かごめかごめ
「かごめかごめ」は厳密に言えば童謡ではなく、「童歌」です。昔から子供の間で歌われてきました。
歌詞は地域によって差がありますが、基本的には歌を歌いながら鬼の周りを輪になって回ります。
歌詞の「鶴と亀」以降の表現は明治期以降に成立したと考えられており、解釈に古い起源を求めることは困難です。
千葉県野田市が発祥と言われていますが、確かではないそう。
かごめかごめの歌詞
かごめ かごめ かごのなかのとりは
いついつでやる よあけのばんに
つるとかめがすべった うしろのしょうめんだあれ
出典: knultra.com
江戸中期の『かごめかごめ』
「かごめかごめ」の原曲として現存する最も古い文献は、1820年頃に編纂された『竹堂随筆(ちくどうずいしゅう)』です。
この童謡集には1751年から1772年頃の童謡が収録されていてます。そこには次のような歌詞が書かれています。
かァごめかごめ。
かーごのなかの鳥は。
いついつでやる。
夜あけのばんに。
つるつるつっぺぇつた。
なべのなべのそこぬけ。
そこぬいてーたーァもれ。
これを見ると、江戸中期の時点では「鶴と亀が滑った」の歌詞が「つるつるつっぺぇつた」だったことがわかります。
この「つるつる」は鶴ではなく、物が引っ張られるという意味の擬態語。「つっぺぇつた」は「つっぱいた」が変化したもので、「引っ張る、突っ込む」といった意味があると言われています。
江戸後期の童謡集
1844年の童謡集『幼稚遊昔雛形(おさなあそびむかしのひながた)』での「かごめかごめ」の歌詞はこちら。
かごめ かごめ
かごのなかへ(の)とりは
いついつねやる
よあけのまえに
つるつるつッペッた
なべの なべの そこぬけ
そこぬけたらどんかちこ
そこいれてたもれ
江戸中期と同じく、「なべなべそこぬけ」を思わせる歌詞が登場しますが、さらに「そこぬけたらどんかちこ」というフレーズが追加されています。
広めたのは松尾芭蕉?
松尾芭蕉は、江戸時代に日本の各地で様々な俳句を残した人です。当時、日本は藩ごとに関所があり、荷物を運ぶだけでも手形が無いと通行できませんでした。さらに関所を無視して超えようものなら、犯罪者として厳しく罰せられていました。そんな時代に軽々と関所を超え各地を旅できた松尾芭蕉は、幕府の大きな後ろ盾があったのではないかと言われています。松尾芭蕉の身分に関しても、引退後の服部半蔵だとか、徳川家の将軍本人であったとか様々な噂がささやかれています。
いずれにしても、当時の日本でかごめ唄を一気に広められるのは松尾芭蕉しか考えられないでしょう。
自分の財産が討幕軍に没収されるのを避け、今後どうしてもその財産が必要になった時に誰かがその謎を解き、その財産を日本のために使うことが出来るようにするために松尾芭蕉が全国を旅してまわり、かごめ唄を各地で広めていったのではないかと言われています。
■かごめかごめの諸説・都市伝説
謎めいて不可解な歌詞だからこそ、どのような意味合いにも取れ都市伝説化しやすいようです。
・流産説
かごめ=籠目=お腹の中
かごめ=籠女=籠を抱いているような女性の姿(妊婦)
かごのなかのとり=お腹の中の赤ちゃん
このように歌詞を解釈した説になります。
出典: onmtp.jp
お腹の中、お腹の中
お腹の中の赤ちゃんは
いつ出てくるのだろう
真夜中過ぎに
母と子は突き飛ばされて転び流産した
押したのは誰?
出典: onmtp.jp
これにも色々な俗説があり、縁起が良い代名詞である鶴と亀が滑る=悪い事が起きると解釈され、籠目(妊婦)が流産したという意味でも捉えられます。
真夜中過ぎに後ろから階段で押され、転がり落ちて子供を失った母親の恨みを歌った歌と紹介される事が多いです。
出典: onmtp.jp