【名プレゼン】日本ハムファイターズのぐっとくる交渉術とは【大谷翔平君 夢の道しるべ】

高校卒業後はメジャーリーグ挑戦を表明していた大谷翔平。その彼を口説き落とした日本ハムファイターズの交渉術を紹介。入団交渉で提示した26ページにもわたる資料「大谷翔平君 夢の道しるべ」は公式ホームページで公開され、大きな話題を呼びました。大谷を育てたいという熱意と、夢の実現の為には何がベストなのかが明確にされており、資料を見た人たちからは「名プレゼンだ」という声が上がりました。

(4)さらに他競技とも比較し、野球の若年期海外進出における適正を説明

出典: matone.seesaa.net

競技別海外進出傾向の違い

自らに都合が良いことだけを示すだけではなく、「海外に行く方が有利なスポーツもある」と視野を広げさせる資料も提示しています。
卓球、テニス、スノーボード、スキーなどは若くから海外に拠点を置く方が良いと見ることができます。

出典: matone.seesaa.net

日本国内と海外拠点(メジャーリーグ)の比較チャート

競技力では日本プロ野球はメジャーリーグにやや劣るが、人気では互角、競技環境、生活環境では日本プロ野球の方がかなり上、年俸はかなり下、と見ることができます。

出典: gigazine.net

若年期海外進出理由の競技別適正

たとえば、卓球は若いうちから海外に出て行く種目の1つですが、条件などを見てみると、野球には若年期から海外に進出する必要性は大きくないことがこの資料からわかります。

(5)一度ここで整理。

出典: matone.seesaa.net

「国内で確実な力」をつけるには
・日本人には世界と勝負するまでにすべき準備がある とし
・国内で実績を上げる中で、日本スタイルで世界に通用する戦い方を身に付けることが必要だとしています。

出典: matone.seesaa.net

「世界」ではなく「多国間」で戦う

パワーなど、民族的に追いつかない部分もある。そこで、日本は日本の良さを生かして、世界で勝負していこうという考え。「イチローは、18歳から渡米してもイチローになれただろうか?」

(6)結論

出典: gigazine.net

結論

日本プロ野球で実績を積む中で野球技術の確立と人として自立していくことが、メジャーリーグでの即戦力・長期活躍につながると結んでいます。

(7)最後に、最初に紹介した大谷選手の「夢」について再確認している。

出典: matone.seesaa.net

大谷選手の夢をちゃんと一緒に考えているんだよ、という姿勢が伺えます。

出典: matone.seesaa.net

資料作成にご協力頂いた方々

日本ハムは9月中旬ごろから資料作成に動いた。元高校教諭でアマスポーツ界に顔が広い大渕隆スカウトディレクターが野球界だけでなく、各競技団体に話を聞いて回った。

出典: headlines.yahoo.co.jp

■ネット上の反応

間然するところがない素晴らしい企画書だ。これをたった一人の18歳の少年のために作成したのである。
決して子ども扱いせず、真剣に説得しているのだ。

出典: baseballstats2011.jp

「NPBをなめている」「育ててやった恩を忘れやがって」的な、野卑で不遜な姿勢は微塵も見られない。大谷の「夢」を理解して、一緒に考えようという誠実さがうかがえる。

出典: baseballstats2011.jp

結果として、日本ハムの熱意がこの資料に表れ、本人を翻意させたわけだ。説得される側としても、これほど有り難いことはない…。

出典: emuzu-2.cocolog-nifty.com

よく相手のために作っているのが分かる資料だったな。
これを見せられたらぐらつくのは、分かる気がした。

出典: headlines.yahoo.co.jp

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