【名プレゼン】日本ハムファイターズのぐっとくる交渉術とは【大谷翔平君 夢の道しるべ】

高校卒業後はメジャーリーグ挑戦を表明していた大谷翔平。その彼を口説き落とした日本ハムファイターズの交渉術を紹介。入団交渉で提示した26ページにもわたる資料「大谷翔平君 夢の道しるべ」は公式ホームページで公開され、大きな話題を呼びました。大谷を育てたいという熱意と、夢の実現の為には何がベストなのかが明確にされており、資料を見た人たちからは「名プレゼンだ」という声が上がりました。

■12月13日に日本ハムファイターズが大谷翔平選手との入団交渉で提示した球団資料を公開。

出典: gigazine.net

大谷翔平君 夢への道しるべ

公開されたのは全26ページのスライドと、別紙資料が5ページ分。

資料公開後、日本ハムファイターズHPにアクセスが殺到。パンクする事態に。

「イチローは18歳から渡米してイチローになれたか」など高卒でのメジャー挑戦を翻意させる決め手となった“虎の巻”だ。これにファンも興味津々。アクセスが殺到し一時、ホームページに接続できない状態になった。

出典: headlines.yahoo.co.jp

■日本ハムファイターズへの入団が決まった花巻東・大谷翔平投手(18)とは

“みちのくのダルビッシュ”

出典: ja.wikipedia.org

193cmの恵まれた体とスリークォーターから最速160km/hのストレートを投げ込む本格派右腕で、スライダーと100km/h前後のカーブ、数種類のチェンジアップ、フォークも投げ分ける。

メジャー挑戦を表明していたが「エース兼4番」での育成方針など、球団側の将来性を加味した提案に翻意。謝罪を繰り返しながらも、将来的なメジャーを目指すと宣言した。

出典: www.nikkansports.com

12月9日、入団することを正式に表明。

■日本ハムファイターズの何がすごいかって

日本ハム入団の可能性を「ゼロ」と言い切っていた

出典: headlines.yahoo.co.jp

メジャーリーグ挑戦を大谷選手が表明したことから多くの球団が指名を見送った中で、日本ハムだけは果敢にアプローチを続けドラフト1位指名。それでも大谷選手から「入団の可能性をゼロ」と言われながらも交渉を続け、ついに入団契約にまでこぎつけてしまった。

■大谷選手を動かした資料の全貌

www.fighters.co.jp

(1)まず初めに大谷翔平の「夢」とは何か?を確認している。

出典: gigazine.net

大谷君の希望 達成比較

大谷投手の希望は「MLBトップの実力をつけたい」「トップで長く活躍したい」「パイオニアになりたい」の3つ。このうち、「パイオニアになりたい」を除くと、日本のプロ野球(NPB)から挑戦するのと、いきなりメジャーリーグ(MLB)へ行くのとは、どちらも「△」、いろいろ条件が付くことになります。

「大谷君は、実力をつけてトップクラスの選手になりたいんだよね?別にアメリカに行きたいわけじゃないよね?」
「高校からMLBに行きたいのは、パイオニアになりたいからじゃないよね、MLBがトップクラスだから行きたいんだよね」
という形で、大谷の願望を整理している。

出典: baseballstats2011.jp

(2)次に、メジャーリーグでトップになるための道のりを比較

出典: gigazine.net

MLBトップまでの道のり

日本プロ野球から入って、海外FAを取得してメジャーリーグに行くケースと、はじめからメジャーリーグに直接行くケースの2つで比較しています。

(3)ここで、日本人メジャーリーガーのキャリアを分析。

出典: gigazine.net

日本人メジャー選手のキャリア一覧

最初に結論を掲げて、以降のページで詳細に説明しています。

結論としては、
・MLBで活躍している9選手は即戦力としての実力を兼ね備えていた
・即戦力はNPBで身に付ける方が可能性を高める
・30歳前後で渡米しても長く活躍できる
・早期渡米がトップレベル到達、長期活躍には今のところ結びついていない

出典: gigazine.net

日本野球メジャー選手のキャリア一覧

高卒でNPBに所属、海外FAを取得してメジャーリーグに移籍するとだいたい30歳前ぐらいになりますが、それでも活躍は可能。一方、早期に渡米しても「MLBトップへの到達」「長く活躍」には、今のところ結びついていません。

出典: gigazine.net

韓国野球メジャー選手のキャリア一覧

韓国野球版のデータ。韓国プロ野球を経由せずにMLBトップで活躍した選手はいますが、全員が野手で、活躍期間も長くありません。また、大谷選手の目指す「高卒メジャー」というのは、日本国内ではパイオニアとなっても、世界から見ると初めてのことではない、と念を押しています。

出典: matone.seesaa.net

以上をふまえ、日本プロ野球は「選手を引き上げる仕組み」があると説明

日本プロ野球は「選手を引き上げる仕組み」だが、メジャーリーグは「選手を淘汰する仕組み」だと定義しています。また、日本人が韓国人よりもはるかに多くメジャーで成功しているのは、日本プロ野球に選手を育成するシステムがあるからだ、と言うのです。

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