【三国志】おすすめ三国志マンガ!〜鉄板編〜
今回は三国志作品を語るには避けて通れない(?)「鉄板」と呼ばれるような三国志の漫画作品2つをオススメします。
三国志漫画!
いわずと知れた中国の『三国志』。中国が魏・呉・蜀という三国に分かれた時代です。
もともとは陳寿(233~297)という歴史家が書いた史書が元になっており、そこから派生して『三国志演義』と呼ばれるような歴史小説が生まれていきます。三国志は中国や日本で何百年ものあいだ親しまれ、現代でも様々な小説・漫画や映像作品の題材として取り扱われています。
今回はオススメしたい日本の三国志漫画をご紹介します。
横山光輝『三国志』
『魔法使いサリー』や『鉄人28号』等の作者でも知られる横山光輝の描いた三国志。日本で最もメジャーな三国志作品の一つではないでしょうか。国内の三国志作品のなかには、この横山三国志から影響を受けたと思われるような作品も多く存在します。劉備や諸葛亮の率いる蜀を主軸にして物語が勧められます。日本の三国志漫画史上屈指の名作中の名作。この作品自体は吉川英治版の小説『三国志』から大きな影響を受けているとされています。
単行本にして全60巻の超大作です。
横山三国志は登場人物の苦悩や喜びが生き生きと描かれていて、細かく描かれた服や室内装飾も魅力。
『蒼天航路』
「衝撃のネオ三国志」というキャッチコピーから分かるように、新解釈による三国志を描こうとした作品。物語上では悪役に描かれることの多い、魏の曹操という人物が主人公。特に前述の横山三国志に親しんだ多くの日本人とっては、曹操=悪役という印象が強いと思われますが、それを根本から覆すような作品です。曹操を二枚目で豪快な人物像として描いています。中には劇画チックな絵柄が苦手な人もいるかもしれませんが…。とにかく読んでいて熱くなれるオススメの作品。
三国志漫画の世界
まだまだ面白い三国志作品は沢山ありますが、今回は「鉄板」作品としてこの2つを紹介いたしました。三国志は登場人物も多く出来事も多いので最初は混乱してしまうかもしれませんが、熱中してしまえばそんな心配はあっという間に消え去ります。
三国志の醍醐味の一つに、作品によって描き方を比較できるという点があると思います。同じ『三国志』を扱っているにも関わらず、作品によって全く別の世界に見えてくるため、どんどん三国志の面白さが増して行くはずです。
様々な三国志作品の世界に触れて、三国志の面白さを知っていただけたら嬉しいです。ありがとうございました。