『マインドシーカー』とは、1989年にナムコから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。超能力者・清田益章監修のもと「超能力を開発する」という異色のテーマを掲げたが、その実態は運要素が支配するクソゲーとして知られる。内容は「透視・念力・予知」のミニゲームが中心だが、実際は5択を当てるだけの運試しに等しい。特に最終試練の突破確率は約0.35%と絶望的に低く、超能力の養成というよりも、プレイヤーの忍耐力が試される理不尽な難易度が特徴となっている。
『マインドシーカー』(MINDSEEKER)の用語
超能力開発センター
プレイヤーが最初に超能力のトレーニングを積む施設。トレーニングは3種類で、念力、予知、透視である。
サイキックシティー
最初の試練を乗り越えた後に向かう街。プレイヤーは人々に超能力を見せながらパワーを高めていくことになる。サイCityにはカジノもあり、経験値を賭けることができるが、駆け引きのない運ゲーである。
『マインドシーカー』(MINDSEEKER)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
超能力育成ゲームに見せかけた運ゲー
本作の核となるのは、プレイヤー自身の潜在能力を研鑽する「PSI(サイ)トレーニング」である。トレーニングは主に以下の3つの項目に分類されるが、その実態は「運ゲーの極み」である。
透視トレーニング:伏せられた5枚のカードから正解を当てる訓練。
予知トレーニング:次に点灯するランプなどを予測する訓練。
念力トレーニング:念じながらAボタンを連打し、物体の変化を促す訓練。
いずれのトレーニングも、一見するとプレイヤーの精神集中が鍵を握るように思えるが、システム上はただのランダムである。特に透視などは、「ブラウン管の画面越しに正解を見抜く」という物理的に不可能な課題を突きつけられるため、考えること自体が無意味な理不尽なゲーム内容となっている。
本気で超能力測定ソフトとして製作していたナムコ
『マインドシーカー』はクソゲーとして語られることが多いが、当時のナムコは決して悪ふざけや詐欺のつもりではなく、真面目に「超能力測定・開発ソフト」として製作していたと考えられる。
例えば、「透視」パートにおいては、プログラム上で実際にレイヤー構造を用いて正解の絵柄を隠しており、物理的な遮蔽物を透かす「本物の超能力」があるならば理論上はクリアできる設計になっている。また、グラフィックやサウンドのクオリティも当時の水準を満たしており、真摯に製作された形跡がうかがえる。
発売当時のメディアの反応を見ても、ファミコン雑誌に掲載された紹介記事で本作をネタや冗談として扱ったものはなかったようだ。各専門誌ともに、時代の超能力ブームを背景として、真面目な超能力開発ソフトとして読者に紹介していたのである。
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