【大橋仁】総勢300人のセックス!?写真集「そこにすわろうとおもう」についてまとめてみた

2012年、写真家である大橋仁の第3写真集『そこにすわろうとおもう』が発売された。無人島で撮影された、総勢300人の男女がセックスする姿を写真に収めたもので、その圧巻の迫力に各方面が衝撃を受けている。
大橋はデビュー作から“父の自殺”を題材にするなど、一貫して「生と死」を撮り続けている。そんな大橋の作品への反応を紹介する。

赤く染まった表紙の写真は、一見すると繊細で落ち着き払った雰囲気だが、よく見るとそれがシーツに染み渡った鮮血だと分かる。しかも異常な量の、人間の血だ。

自殺をはかって倒れている継父を発見し、まず救急車を呼ぶ。そして次に搬送される継父や血まみれのベッドにカメラを向け、シャッターを切る。99年に発表した初の写真集『目のまえのつづき』に収録されているのは、そんな衝撃的な写真群です。

写真集のコピーは「僕たちは目のまえのつづきにいる生きている限り死ぬまで」

1年8ヶ月に及び10人の出産の瞬間を撮影した第2写真集

出典: www.amazon.co.jp

いま

2005年。

妊婦、病院の協力のもと1年8ヶ月に及び10人の出産の瞬間を、そして、とある幼稚園の、四季を通じて強い光を放つ園児たちの姿を撮影。

人間が母の胎内からまさらに出てくる瞬間、いまを写しています。いっぽ間違えばグロテスクな被写体なのですが、神聖なもの、神々しさを感じさせます。

子供の、大人の、人間の中に共通して流れている一本のラインを、私は追うことにしました。

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著者コメント

なぜ「生きること、死ぬこと」にこだわるのか

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写真集『そこにすわろうとおもう』メイキングより

1作目が「死ぬってなに?」という問いかけだとすれば、続く2作目は「僕ってどうやって産まれてきたの?」。そして今回が「人はどうやって作られるの?」

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「生まれたり死んだりって、人の感情がいちばん激しく動く時ですよね。そういった、感情の動く瞬間に強い興味を感じます」

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命が生まれ人が人生を始めるという事は、ある空間に、一つの場に、誰しもが何かに呼ばれて、用意されたその席に着くような感覚が自分にはある。(中略) 今日この場に、自分が生きていること、この世という一つの場所に、人類がそろって生きていること、自分はそこにすわろうとおもった。

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『そこにすわろうとおもう』著者コメント

七尾旅人とのライブイベントも開催される

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写真集『そこにすわろうとおもう』より

参考リンク

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