同人誌初心者のための「コピー本の作り方」まとめ

ここでは同人活動をはじめたい人向けに、簡単なコピー本の作り方をまとめた。印刷所などを介さずに手作りするやり方のため、同人誌初心者の入門に最適なやり方だ。具体的な書き方や綴じ方、参考サイトなども紹介している。
コピー本をつくってみよう

オフセットだと多すぎるし…
オフセット(印刷)で本を作るほどお金がない、そんなにたくさん作っても全部売れる自信がない…
印刷所を利用すると最低ロッド数も多いし、お金も結構かかって
初めて同人を活動する方にはちょっと二の足を踏みますよね。

出典: amanaimages.com
なんていう方、コピー本を作ってみてはどうでしょうか?
「コピー本なんて安っぽい」なんて思ってる方もいるかもしれませんが、低コストで必要な分だけ作れますし、工夫次第でオフ本にも負けない本が作れるはずです。
でも 同人誌ってどうやって作ればいいの?

でも、本を作る方法ってよくわからない…
という方のために、コピー本を作る方法をまとめました。
もくじ
■基本のサイズ
■基本の本の綴じ方
L中綴じ
L平綴じ
■コピー本の作り方
L原稿を書く
L台割を作る
L台割を元に、ページ構成の確定
L面付け
Lコピー
L製本
L仕上げ
■キンコーズが使える
■参考にしたサイト
■まとめ
■関連まとめ
基本のサイズ
大丈夫です。
学生時代に学級のしおりなどで「小冊子」を作った記憶はありませんか?
基本はあれの応用です。
まずは作るサイズと綴じ方を確認しましょう。
本のサイズ(判型)と本の種類
本のサイズ(判型)は、その本の内容と、密接な関係にあり、内容によって相応しいサイズが決まってきます。
同人誌の世界では、ほとんど
・漫画は「B5」
・小説は「A5」
で作られている方が多いです。
※もちろん「A4本」や豆本とよばれている「超ミニ本」、正方形などの「変形本」も存在します。
基本の本の綴じ方
■中綴じ
二つ折にした紙の折目の部分を針金で留めます。耐久性を求められない週刊誌などに用いられています。背にあたる部分がないので、背文字は入れられません。
本のノドいっぱいまで開くことができます。
<用途例>
週刊誌
家電品の取扱説明書
薄型の月刊誌
パンフレット
情報誌
■平綴じ
紙の端から5mm程度を綴じ代として針金で留めます。丈夫ですが、本のノドいっぱいまで開くことはできません。
※今回の平綴じは「袋綴じ」を指します。
<用途例>
教科書
報告書
取扱説明書
企画書
少年週刊誌
※この他にも
「無線綴じ」「糸綴じ」「あじろ綴じ」ほか数種の綴じ方があります。
が、コピーで同人誌を作る場合では上記の2つが主流です。
綴じ方の使い分けは
真ん中をホッチキスで止められる程度の薄いコピー本であれば中とじで良いと思います。
もちろん平とじでも可能です。
ですが、ある程度ページ数があり、厚みがあるのに中とじにすると、図のように中のページが飛び出てしまい、見映えも悪くなってしまいます。
平綴じや中綴じは、ページ数が多い本には向きません。
紙の厚さにもよりますが、コピー紙程度なら
・平綴じは5枚程度(10P)
・中綴じは7枚程度(28P)
が妥当だと思います。