まるで朝ドラ…?!キューピッドとプシケの物語

詩人のウォルター・ペーターの流麗な詞とイメージの魔術師・ルカインのタッグが手掛けた『キューピッドとプシケ』と言う絵本について紹介します。

キューピッドとプシケ、とは…?

ローマ神話の恋の神・キューピッドと彼の妻・プシケ―の出会いから始まる物語。
母親が憎んでいる娘にひょんなことから本気で恋をしてしまった息子と、考えが足りないなりに歯を食いしばって困難に立ち向かう少女。まるで朝ドラのような、いじらしくて思わず応援したくなるカップルを描いています。

あらすじ・ストーリー

昔、ある都に。王さまに王妃さまが住んでいました。ふたりの間には、美しい3人の娘がありましたが、なかでも、末娘プシケーの美しさはとても言葉ではいいあらわせないほど。人びとは女神ヴィーナスをうやまうことを忘れ、プシケーに祈りをささげるようになりました。それを知ったヴィーナスは大いに怒り、息子の恋の神キューピッドにいいつけ、プシケーの恋のどれいとするよう、たくらむのでした。

出典: www.amazon.co.jp

母親に言いつけられ、"矢を射られてから初めて見た者にどうしようもなく恋をしてしまう"矢を携えたキューピッド。けれども彼はその矢をうっかり自分に射て、プシケに恋をしてしまう…そんなドジなエピソードが非常に可愛らしいです。

ルカインの精緻なイラスト

細やかで美しく、モノクロでありながらどこか華やかさのあるル・カインのイラスト。それからウォルター ペーターの詩的な文章と合わさって非常に魅力的な作品になっています。

東洋的な挿絵に、西洋の物語(ギリシャ神話)が、見事に融合している作品。また、全てモノトーンなので、絵本というより画集のような雰囲気があり、大人の方へのプレゼントにされても素敵だと思います。

出典: www.amazon.co.jp

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