画家ゴヤが描いた謎めいた黒い絵の解説・考察まとめ【超ミステリアス!】

スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤが遺した「黒い絵」とは、自身の住居の部屋の壁に描いた一連の絵画の総称である。黒をモチーフとした暗い絵が多く、見る者に強烈な印象を残す。これらの絵には多くの謎があり、評論家の間でも盛んに議論されているようだ。

10ヘクタール農地の中の2階建てで、現存していない。前の住人が耳が不自由であった為に、聾者の家と呼ばれていた。

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“家”そのものは、さまざまな人の手にわたり、19世紀末の鉄道建設に際して停車場用地とされ、壊されてしまっていまはない。その駅の名をはじめはゴヤ駅と呼んだ

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謎めいたそれぞれの「黒い絵」

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「我が子を食らうサトゥルヌス」

ローマ神話に登場するサトゥルヌスが将来、自分の子に殺されるという予言に恐れを抱き、5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにして描かれている。

漆黒の闇を背景に、裸の巨人がわが子をむさぼり喰っている。灰色の髪を振り乱し、身をよじり、前かがみで、両目も、口も鼻の穴も、もうこれ以上はもう無理だと思うほど大きく開けたサトゥルヌス

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制作当時はサトゥルヌスの男性器が勃起した状態で描かれていたことが判明している

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現在はサトゥルヌスの下腹部は黒色で塗り潰されており、この処理の理由に関しては移植作業の際に性器部分が剥落したとする説や、あまりにもおぞましく猥褻である為に修復家が手を加えたとする説が有力

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「運命の女神達」

ギリシャ神話に由来する運命の女神たち3人とその運命の女神に操られる人間が描かれている。

モイライ姉妹(運命の三女神)が司る運命を背負う(又は運命に捕らわれる)人間の、さらには暗い動向がなお続いていた自身や国そのものの象徴的存在と捉えることができる

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「魔女の夜宴」

暗闇で魔女の集団が巨大な牡山羊の説教を聞いている姿が描かれている。

グロテスクリアリズムの傑作

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「理性の眠りが怪物を産む」とゴヤ自身が述べているように、彼は理性の裏側、つまり潜在意識の中にひそんでいる怪物たちを、その絵筆によって告発する

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「棍棒での決闘」

二人の男が足を砂地にうずめて身動き取れない姿勢で、棒を振り上げて殴りあいの死闘をしている様子が描かれている。

足の左に牛が2頭、右側にも家畜が多数放牧されている この2人は巨人なのだ。個人ではない。巨人に表現されているという事は、寓意なのである。運命的に逃れられない対立する勢力・民族・国、、、あらゆるものに当てはまる。

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逃れようがなく相手が死ぬまで終らない殴り合いは或いは人生なのかもしれない。人類の狂気はこの世の終りまでかかるものなのだ

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「食事をする二老人」

左側の老人はスープを飲んでいる。右側の老人は本を読んでいる?様子が描かれている。

知識人を嘲笑し、物質主義を笑う図かもしれないと解釈する評論家もいる

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「アスモデア」

アスモデウスとは旧約聖書経外書のトビイ書にでてくる好色な悪魔のこと。人々の秘密を暴露する悪魔といわれている。

全く意図が分らない難解な絵

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無機的な空間でとても冷たく感じる

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「サン・イシードロの巡礼」

マドリードの守護聖人としても知られるイシードロが、近郊の泉から水を引き旱魃(かんばつ)を回避させたという奇跡を主題とした作品。

その印象たるや牧歌的な様子は皆無であり、陰鬱で狂々とした雰囲気が全体を支配している。

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「砂に埋もれる犬」

砂に埋もれながら、何かを見上げている犬の姿が描かれている。

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