画家ゴヤが描いた謎めいた黒い絵の解説・考察まとめ【超ミステリアス!】
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤが遺した「黒い絵」とは、自身の住居の部屋の壁に描いた一連の絵画の総称である。黒をモチーフとした暗い絵が多く、見る者に強烈な印象を残す。これらの絵には多くの謎があり、評論家の間でも盛んに議論されているようだ。
10ヘクタール農地の中の2階建てで、現存していない。前の住人が耳が不自由であった為に、聾者の家と呼ばれていた。
出典: www.abaxjp.com
“家”そのものは、さまざまな人の手にわたり、19世紀末の鉄道建設に際して停車場用地とされ、壊されてしまっていまはない。その駅の名をはじめはゴヤ駅と呼んだ
Mark Harden's Artchive: GOYA, "The Black Paintings"
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聾者の家における「黒い絵」配置の図。位置関係から、この謎の連作を推察してみるのも面白い。
謎めいたそれぞれの「黒い絵」
出典: ja.wikipedia.org
漆黒の闇を背景に、裸の巨人がわが子をむさぼり喰っている。灰色の髪を振り乱し、身をよじり、前かがみで、両目も、口も鼻の穴も、もうこれ以上はもう無理だと思うほど大きく開けたサトゥルヌス
制作当時はサトゥルヌスの男性器が勃起した状態で描かれていたことが判明している
現在はサトゥルヌスの下腹部は黒色で塗り潰されており、この処理の理由に関しては移植作業の際に性器部分が剥落したとする説や、あまりにもおぞましく猥褻である為に修復家が手を加えたとする説が有力
出典: iey.jugem.jp
モイライ姉妹(運命の三女神)が司る運命を背負う(又は運命に捕らわれる)人間の、さらには暗い動向がなお続いていた自身や国そのものの象徴的存在と捉えることができる
グロテスクリアリズムの傑作
「理性の眠りが怪物を産む」とゴヤ自身が述べているように、彼は理性の裏側、つまり潜在意識の中にひそんでいる怪物たちを、その絵筆によって告発する
出典: www.abaxjp.com
足の左に牛が2頭、右側にも家畜が多数放牧されている この2人は巨人なのだ。個人ではない。巨人に表現されているという事は、寓意なのである。運命的に逃れられない対立する勢力・民族・国、、、あらゆるものに当てはまる。
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逃れようがなく相手が死ぬまで終らない殴り合いは或いは人生なのかもしれない。人類の狂気はこの世の終りまでかかるものなのだ
知識人を嘲笑し、物質主義を笑う図かもしれないと解釈する評論家もいる
全く意図が分らない難解な絵
無機的な空間でとても冷たく感じる
出典: kinoko.sblo.jp
出典: people.zozo.jp
その印象たるや牧歌的な様子は皆無であり、陰鬱で狂々とした雰囲気が全体を支配している。