バッドエンドではないけどズシリと余韻が残る秀逸なラストの映画を徹底紹介!

それほどバッド・エンディングでもないけれど観終った後にズシリと重い余韻が残り、お尻がイスとくっついてしまったのでは?と思うほど、しばらく席を立てずに呆然としてしまうラストが秀逸な映画を集めてみた。『デッドゾーン』や 『シティ・オブ・ゴッド』など、徹底的に紹介していく。

ナチス・ドイツの侵攻の中を生き抜いたユダヤ系ポーランド人のピアニストを主人公にした名作映画。ラスト・シーンが心に染みる...。

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『戦場のピアニスト』

2002年製作の映画。ナチス・ドイツのポーランド侵攻以後、ワルシャワの廃墟の中を生き抜いたユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を元にしている。監督はロマン・ポランスキー。主演のエイドリアン・ブロディがアカデミー主演男優賞を受賞した。

キャリア40年目にして初めて自分の原体験であるナチス占領下のポーランドを描いた本作は、ポランスキー映画の集大成と言える

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普通の戦争映画だと思って観ると、失望するだろう。ここには、戦場での激しい戦闘シーンはなく、勇躍する兵士達の姿もない。しかし、この作品の「戦争映画」としての価値はいささかも揺るがない。

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自我を失い発狂してしまいそうなほどの隠遁生活において、偶然にもその部屋にピアノが置いてあったことが彼にとってどれほどの励ましとなったことだろう。そしてピアノの存在が、彼に奇跡をもたらすことになる。

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近未来の世界を幻想的で大胆な映像で描くテリー・ギリアム監督の名作映画。後半一気にスピードを上げる展開に引き込まれ、心にズシリと来るラストが...。

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『未来世紀ブラジル』

1985年公開の近未来SF映画の傑作。監督はモンティ・パイソンで知られるテリー・ギリアム。情報統制がなされた「20世紀のどこかの国」の暗黒社会を舞台として、独特の映像感覚で描いたどこでもない世界は、カルト映画の傑作の誉れ高い作品。

奇妙な近未来の感覚を悪夢的に具現化した映像が素晴らしく、やはり劇場で観てほしい作品。特にラスト近辺の映像は是非大きなスクリーンで!ロバート・デ・ニーロ演じる タトルの存在感はカッコ良すぎます!しかしながら、もっと出番を増やして欲しかった...。

『未来世紀ブラジル』 予告編

トランジスタ・ラジオからは楽園のようなラテン音楽が流れてくる。この灰色の世界を忘れさせてくれる『ブラジル』のような曲が。- テリー・ギリアム

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ラストは私にはハッピーエンドに思えた。そこにあの「ブラジル」という曲がこれ以上ないってぐらいにハマって流れてくる。原題を「ブラジル」っていうタイトルにした理由がよく分かる。

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ラストはどんでん返しといいますか、ある裏切りが待っているのですが、それほど驚きがあるわけではありません。というのも、やはり全編すべてがどんでん返しという感じですので、ラストまでの間に感覚がマヒしまっている感があります。

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無垢で信仰篤い女性が選択した人生、そしてあまりにも悲しく切ないラストが胸に突き刺さる。監督は、あのラース・フォン・トリアー。

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『奇跡の海』

デンマーク時代のラース・フォン・トリアー監督、エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスガルド主演による1996年に制作された作品。1970年代のスコットランド・高地地方の海沿いの荒野。無垢で信仰篤い女性ベスと愛し合い結婚したよそ者のヤン。しかし、仕事で大事故に巻き込まれ、下半身不随になったヤンがベスに求めた愛の形は...。

「神」を敬虔に信じた無垢な女性が貫き通した愛は、狂気の沙汰とも言えるが...。見方によっては神への賛歌、逆に見れば思い切りアンチ・クライストな作品と言えます。トリアー作品ですから、やはりというか、後者なのでしょうか...。

自分の命までかけて挑んだ試練、祈り、思いがラストはある意味報われているところにこの映画の救いがあるようにも思いました。

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エミリー・ワトソンがあまりに純粋なベスを緊張感を持って演じ、感動的。共演のカトリン・カートリッジも素晴らしい。理性的にベスを支え続けて最後に感情を爆発させるシーンが印象的。

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ラストシーンの鐘はエミリー自身が鳴らしたのかもしれない。

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カルト・ムーヴィーの巨匠、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の難解な作品群の中で、最もストーリー性を重視した作品。秀逸で破滅的なラストの描写も圧巻!

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『サンタ・サングレ 聖なる血』

『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』で知られるカルト映画の巨匠、アレハンドロ・ホドロフスキー監督による1989年制作の映画。ホドロフスキー監督が“初めて商業映画を意識して制作した”と言われる作品で、ストーリー性を重視した作りになっている。主演のアクセル・ホドロフスキーとアダン・ホドロフスキーは監督の息子。

ストーリー重視と言っても、ホドロフスキー監督独自の際どい描写と感性が光る異常かつ大胆な映像感覚、全編に血生臭さが溢れるフツーじゃない作品と言えます。映画であれば、かくあるべきというラストの映像感覚は圧巻で、非常に心に残る。傑作としか言いようがありません。

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そんじょそこらの映画監督には思いつかないような妙ちきりんで強烈にイマジネイティブな印象深い映像があちこちに散りばめられている

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ホドロフスキー監督が、9年ぶりに発表した鮮血と衝撃の物語。美しいまでの地獄絵が流麗に展開する神秘的作品。

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救われない魂が、最終的に聖母的な慈愛を持ってして少女に包まれ浄化されるところはとても感動的。

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ベトナム帰還兵が体験する奇妙な幻覚の世界を描いた混乱の世界のラストは、こういう決着の付け方もアリと思わせる、まさかの...オチですが、救われた気持ちにさせてくれる!

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『ジェイコブス・ラダー』

エイドリアン・ライン監督、ティム・ロビンス主演による1990年公開映画。ベトナムで混乱状態を経験した帰還兵が、ある日地下鉄駅に閉じ込められてから幻覚を見るようになり、次第に混乱していく...。かつての戦友に会うと、皆が幻覚を見ていることを知り...。

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