インモラルな手塚治虫作品
なかなかに暗い作品を執筆することで有名な手塚治虫。そんな彼が描く、読んだら最後と言わんばかりに引き込まれてしまう作品を3つ紹介します。
奇子
世間から隔絶された奇子が放つ、妙齢の女性にしては不気味な無邪気さと浮世離れしているがゆえの透明感。表裏一体のこの魅力に惹き込まれること間違いなしです。
MW
毒ガスによって身体と思考を蝕まれた結城と、彼への救済だけを胸に時には殺人すら手伝う賀来。ただれていながらもある種の純愛にすら思える関係に「さすが漫画の神様…!」と思わずうなってしまいます。
アラバスター
心の汚い美青年や純情に身を捧げるヤンキーなど、なかなかに味わい深い登場人物が多い作品。読んでいると「美しさって何なのか…?」と思わず問いかけたくなります。