思わずゾワリ、女性×執念
夏の暑さも吹っ飛ばすのは、お化けよりも怖い女性。唯川恵さんの『めまい』より4篇のあらすじを紹介させていただきます。
『めまい』とは
恋愛小説家・唯川恵さんの短編集。等身大の女性像と、内に秘められた生々しい心情にグッとひきこまれる、ちょっぴりホラー調の作品です。
きれい
「美」と「醜」、いじめられっ子からいじめっ子への報復がテーマ。グロテスクながらも、爽快感すらあるラストは必見です。
『眼窩の蜜』
姉妹間の劣等感と、食事療法に固執する妹の気味悪さが印象的。様々な食事に手を出す妹が最後に手を出す食事には、思わず言葉を失うこと間違いなしです。
嗤う手
疲弊した女性をあざ笑うかのような人面瘡。疲れている時に読むと、思わず手を確かめてしまうようなリアリティがあります。
誰にも渡さない
"こんなに傍にいるのにどうして…"その想いが形となって章吾の恋路を邪魔する朋子。果たしてその先に待つ未来とは…なかなか予想外の結末は必見です。
いかがでしたか?
上記ほか6編、ゾクゾクするよな小説が掲載されています。「夏の暑さを乗り切りたい」「ドロドロとした気持ちを分かち合いたい」そんなあなたは、一度お手に取ってみてはいかがでしょうか…?