中高生にオススメ・「家族」を描いた作品
読みやすくて惹きこまれる、それでいてちょっぴりビターな「家族」をテーマにした物語を紹介します。まだ決まっていなかったら、感想文のテーマにもオススメの作品です。
『卵の緒』瀬尾まいこ
母子家庭で育った育生は、長い間捨て子疑惑を抱え続ける悩ましい少年。
ある日彼は、意を決してお母さんに「へその緒を見せてくれ」と頼み込みます。
はぐらかし、渋り、ついにお母さんが見せてくれたもの―それは、へその緒ではなく"卵の殻"でした…
形にならない"親子の証"を描く、じんわり温かな物語です。
『幸福な食卓』瀬尾まいこ
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」と、朝食の席でふいに宣言した父。家にいないお母さん、のんきなお兄ちゃん。
そして「普通に生きられない」ことにもがき苦しむ家族と、折り合いの悪い学校のメンツに悩まされる主人公・佐和子。
降りしきるようなトラブルと向き合いながら成長していく佐和子に、苦くもあまい思春期を見る作品です。
『ポテチ』伊坂幸太郎
伊坂幸太郎さんの短編集・『フィッシュ・ストーリー』に同時収録された作品。
かつて華やかに活躍していた補欠の野球選手・尾崎を、なぜか熱心に応援する空き巣青年の忠司。
実は尾崎と忠司には、家族にまつわる数奇な縁で結ばれていた…
ちょっとフシギで切ない親孝行を描いた作品です。
『重力ピエロ』伊坂幸太郎
ごく普通の性分の兄・泉水と、辛い出生の秘密を抱え苛烈な性格を持つ弟の春。そんな彼らの住む町で、謎の放火事件が起こる。
その謎解きに足を突っ込んだ時、2人が直面する衝撃的な真実とは…?!
重苦しいテーマを抱えながらも、熱い家族の絆に元気づけられる物語です。
『グッドラックららばい』平安寿子
ある日突然いなくなった母、何事も「いいじゃないか」で済ませちゃう父、しょうもない男に貢ぐ長女と、ハングリー精神むき出しの妹。
てんでバラバラな家族が歩む運命とは…?!
常識の枠を超えて「生活」を掴み取る、たくましい家族の物語です。
いかがでしたか?
家族と上手くいかないことで悩んでいたり、もしくは読書感想文のネタがなかったり。
そんな場合は、自分にフィットする家族小説からヒントやテーマをいただいちゃってください☆