博多豚骨ラーメンズ(第2話『イレギュラー』)のあらすじと感想・考察まとめ

博多豚骨ラーメンズは、第20回電撃小説大賞で〈大賞〉を受賞した木崎ちあきの原作小説をもとに、コック化、アニメ化と広がりをみせる人気作品である。
金の交渉のためにお前を守ると言う林と馬場の奇妙な生活が始まった。その頃、ムラセに間違われた斉藤は命の危機を感じていた。一方、市長に雇われた殺し屋たちはそれぞれの仕事をする。林の身元を知った馬場は、林にある取引を持ちかける。
今回は「博多豚骨ラーメンズ」第2話『イレギュラー』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「博多豚骨ラーメンズ」第2話『イレギュラー』のあらすじ・ストーリー

馬場の事務所で眠る林

林は張に馬場を殺すよう命令されるが、刑事殺しの金の問題が解決するまで殺しはしないと言う。張に、代わりならいくらでもいると言われた林は「じゃ、そいつに頼めば。俺、そいつ殺すけど」と言って事務所を後にする。
林は事の経緯を馬場に説明し「てなワケで殺し屋が来るけど、俺はそいつを殺す。安心しろ、ついでにお前を守ってやる。金の話がついたら別だけどな」と告げる。しかし馬場は「よか、出てってくれん?」と言って断る。
だが、林は出ていくどころかそのまま眠ってしまう。寝言を言いながら眠る林を見て馬場は「なかなかのタマやね」と言いながら携帯で林の写真を撮る。

人違いで拘束された斉藤

同じ夜、ある倉庫では男が拷問を受け悲鳴を上げていた。その声で意識を取り戻した斉藤にジローは、猫を虐待した男に飼い主からの依頼で、猫がされたのと全く同じ方法で復讐していると教える。そして自分は他人の復讐を代行する復讐屋だと告げる。男への拷問を終えたジローの仲間で拷問師のホセが「次はこいつか」と尋ねるとジローは、その前に聞きたいことがあると言って斉藤の口の拘束具を取る。その瞬間斉藤は、自分は村瀬純じゃない人違いだと必死に訴える。

その頃、本物の村瀬純とその友人2人は紫乃原とイワノフによって交通事故に見せかけて殺されていた。

博多駅前で別れるホセとジローと斉藤

翌朝、ジローは斉藤を博多駅前まで送る。人違いしたことを詫び「何か復讐したい事があったら連絡して。安くしちゃうから」と言って名刺を渡し、別れる。
その後、ジローは大和からの電話を受ける。

明太子について熱く語る馬場と呆気にとられる林

一方、馬場探偵事務所では朝食用の明太子を買いに出かけようとする馬場を林が、殺し屋に狙われてるのに外に出たら危ないだろ、と言って止めていた。それなら代わりに「ふくやのレギュラー、無着色」を買ってきてとメーカー指定で頼む馬場に林は、他のものを食えと言う。すると馬場は明太子について熱く語りだし、買に行ってくれたら俺はいい子にしてる、と言って林を説得する。
その後、明太子を買いに行った林は、売り場でその種類の多さに驚き、どれを買うべきか迷ってしまう。

林の身元を調べる馬場と榎田

事務所でいい子にしているはずの馬場は、林の身元調査の結果を聞きに榎田のいるネットカフェに来ていた。榎田の調査では、名は林憲明(リン シェンミン)、書類上は台湾人だが、元々は中国の農村部の生まれ、雇い主はおそらく中華系の組織とのこと。ミロワールの裏にいるのもその組織で、市長と一緒に写真に写っていた謎の人物もその関係者だろう、と馬場と榎田は話す。

林の財布に入っていた女の子の写真

それから榎田は「一つ予言。林憲明くん、今頃一発殴られてるよ」と言い出す。
実は、馬場から林の写真が送られてくるより前に大和からも林の身元調査を頼まれたと話す。そしてその時に大和が林の財布を置いて行ったと言う。だから財布を返してあげて、それからレシートの日付と監視カメラ映像の組わせで色々分かるからレシートは捨てた方がいいと伝えてあげてと言う。財布を受け取った馬場は、その中から小さな女の子の写真を見つけて「これは?」と榎田に尋ねる。榎田は「調べてはないけど妹じゃないか」と答える。

ホセに殴られる林

その頃、林は榎田の予言通り、一発殴られていた。林は自分を殴ってきた男を、張が寄こした殺し屋かと勘違いする。しかし、ホセと名乗るその男は、自分は復讐屋に雇われただけで、その復讐屋を雇ったのは林が昨日一発殴ったホストだと話す。復讐屋は相手にされた事以上はしない、だからこれ以上林に危害を加えるつもりもないと言ってホセは去っていく。

朝食のラーメン

探偵事務所に戻った馬場を待っていたのは、林と、探偵事務所で待ち伏せしていて林に捕まった殺し屋の男だった。この男をどう始末してやろうかと話す林に馬場は「逃がしちゃらんね」とあっさり言う。
逃げる男に林が悪態をついている間に、馬場は見つからないように林の財布を返す。
その後、林が買ってきた明太子が馬場の指定した「ふくや」ではなく「福さ屋」だったことに馬場は文句を言う。そして結局、ご飯を炊いていなかったということで、2人の朝食はカップの豚骨ラーメンになる。すると今度は林が「朝食にラーメンとか。それに豚骨ラーメン嫌いなんだよ」と文句を言うが、それでも「食べ物は粗末にしない主義だ」と言ってラーメンを食べる。そして「お前さ、地面に落ちた飯…食ったことあるか?」と林は馬場に聞く。馬場が「ない」と答えると、「…だろうな」とどこか物悲しく林は呟く。

女の取引をする宗方(左下)と張(右下)

同じ朝、宗方は華九会の張から身寄りのない女を買っていた。代金を払おうとした宗方に張は、金はいらないので林を始末してくれと頼む。

にわか侍について語る宗方

その日の夕方、宗方・イワノフ・紫乃原は車で移動していた。宗方が華九会からの依頼をイワノフに頼んだのをきっかけに「にわか侍」の話題になり、宗方は「“にわか”ってのは博多の伝統芸能だ。それに使う面があって奴はそれを着けて日本刀を振り回しているから、“にわか侍”と言われている。その姿を見た者はみんな殺されるって話だ」と語り、ただの噂だ、と付け加える。

間違えて振り込まれた殺しの報酬を手にして浮かれる斉藤

その頃、ビジネスホテルにいる斉藤に会社から、村瀬殺しの報酬を振り込んだと連絡がある。斉藤は村瀬が死んだ事故がジローたちの仕業かと思い、電話でジローに確認するが否定される。
斉藤は、自分は殺してないから報酬を返そうかと考えるが、その額に驚き、浮かれて、「今日くらいは、いいか」とその金で豪遊する。

野球中継を見ながら一緒に明太子とご飯を食べる馬場と林

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