中東を舞台にした魅力的な名作映画を紹介!『灼熱の魂』『ペルシャ猫を誰も知らない』など

本記事では中東の国々を舞台にした魅力的な名作映画の数々をまとめて紹介している。記事中ではテロリストに占拠された大使館からスタッフを退去させるために偽映画の撮影をでっちあげるというストーリーの『アルゴ』、カナダで暮らす双子の姉弟が亡き母の故郷を訪れて壮絶な過去と向き合う『灼熱の魂』などの作品を掲載した。

終幕にミラルは恩師ヒンドゥに救われる。暴力の応酬、報復に次ぐ報復という悪循環を断ち切るべく平和を希求する人間として生きる道を模索するのだ。

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無限の可能性を秘めたひとりの少女が過酷な現実に翻弄されながらも逞しく生き抜き、ついには輝かしい未来へと羽ばたいていく。

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▽イエメンの大富豪が夢見た、砂漠に川を作って鮭釣りをするという荒唐無稽だが切なる願いによるプロジェクトに関わった人々の悲喜こもごもを描く、秀逸な人間ドラマ!

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『砂漠でサーモンフィッシング』

ポール・トーディの小説「イエメンで鮭釣りを」を、ラッセ・ハルストレム監督が映画化した2011年の作品。主演はユアン・マクレガー、エミリー・ブラント。

中東イエメンの大富豪のトンデモない依頼、それは砂漠で鮭釣りをすること。彼には川の周辺に耕地を作り、水の豊かさを国にもたらしたいという切なる願いがあったのだ。中東との緊張緩和のため、外務省や首相まで巻き込んだ国家的なプロジェクトに発展。これに巻き込まれながら、計画に魅了されていく水産博士や、関わった人々の人間模様を描く。

公式サイト
http://salmon.gaga.ne.jp/

『砂漠でサーモンフィッシング』予告編

英国政府へのおちょくりを楽しみつつ、ロマンスの行方を見つめ、おとぎ話の実現に一喜一憂する。やがて胸のうちがほっこり暖かくなる、そんな映画。

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砂漠緑化の壮大な夢が平凡な幸せにバケる? これぞハルストレム流の解釈が加わった英国ユーモア、ちょっとイイ話。

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壮大すぎる上にバカバカしい計画もまた、信じるところからすべてがスタートし、それに係わる人間たちに思いがけない人生の“釣果”をもたらすことになる。

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何通りもアプローチ方法があり、そこが素晴らしいところだ。人間を誠実に描いている。ロマンスと寓話、ドラマとコメディの奇跡的な融合だ

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▽イスラエル占領地で平凡に暮らすパレスチナ人の友人2人組が、抵抗組織による自爆テロの実行者へと抜擢される。たった48時間しかない2人の最後の日々は刻々と過ぎて行く...。

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『パラダイス・ナウ』

オランダで活動するパレスチナ人の監督ハニ・アブ・アサドが手掛けた2005年の作品。パレスチナ人青年の視点を通して見たパレスチナの現状を描く。ベルリン国際映画祭、ゴールデングローブ賞などの賞を受賞し、国際的に高い評価を受けた。

イスラエル占領地ナブルスでで自動車修理の仕事をしていた平凡な友人2人組が、所属する抵抗組織による報復爆破作戦、自爆テロの実行者へと抜擢される。実行は48時間後。2人の最後の日々は、瞬く間に過ぎて行くが...。

『パラダイス・ナウ』予告編

アメリカの映画評論家たちも「この作品を見れば、パレスチナの青年がなぜあのような絶望的行為に走るのかがよくわかる」と絶賛している。

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イスラエルへの憎悪と復讐心が増幅する一方で、自爆攻撃行為は英雄的なものだという意識が刷り込まれていくことがいたたまれない。

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題名は、パラダイスは死の瞬間にある、という意味からつけられました。「死」によってしか「パラダイス」を見ることができない人たちが世界には無数に存在しています。

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▽音楽のみならず、西洋文化への規制が厳しいイランで、ひたむきに音楽を愛する若者たちが、アンダーグラウンドで音楽活動を続ける様を活き活きと描く。しかし衝撃のラストは突然に...。

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『ペルシャ猫を誰も知らない』

2009年のイラン映画。西洋文化を禁止し、ポップミュージックの規制が厳しいイランで、ひたむきに音楽を愛し、夢と希望を追う若者の姿を描いたストーリー。バフマン・ゴバディ監督が、当局からマークされて逮捕と保釈を繰り返しながらも、アンダー・グランドに活躍する多くのミュージシャンたちに共感し、無許可の撮影を敢行。音楽の自由を求める若者の姿が胸を打つ。反体制を掲げて音楽の自由を求めて活動する彼らを待っているのは...。

今作に出演したメンバーは撮影終了4時間後にイランを離れ、現在はロンドンで音楽活動を行う。ゴバディ監督もイランを離れて、“自由”な創作活動を行っている。

映画『ペルシャ猫を誰も知らない』予告編

実在の事件、場所、人物に基づいて、名作『亀も空を飛ぶ』のバフマン・ゴバディ監督が当局に無許可でゲリラ撮影を敢行。カンヌが笑い、涙し、心からの賞賛を贈った自由を求めるペルシャ猫の物語。

出典: www.eurospace.co.jp

登場するミュージシャンやテヘランの都会や下町の風景は現実そのもので、言ってみれば脚本があるドキュメンタリーといえる。

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主役の2人は撮影終了直後に国外へ逃れ、ゴバディ監督自身も本作を最後に海外へと移住。映画はイラン国内では上映が禁止されたが、第62回カンヌ国際映画祭<ある視点>部門で特別賞に輝いた。

出典: www.wowow.co.jp

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