アイドルが変態でもいいじゃない! 個性の強すぎる美人パフォーマー
アイドル戦国時代と言われる現代、たくさんのアイドルイベントが行われています。そうした場に登場していながら、「あ、アイドル……?」と首をかしげたくなるような独特な雰囲気を持った女の子をご紹介します。間違いなく美人でかわいい。でもそれだけじゃない彼女たちの世界に、どっぷり浸ってください。
キモ美しい!? 水野しずさん
水野しずをカテゴライズできるジャンルは今の日本に存在しないでしょう。アングラ感のある作品やパフォーマンスと理知的で美しい外見、泥水の入ったバケツをひっくり返したような喋り方。はっきり言って無茶苦茶なんですが、全ての表現はちゃんと相手に向けて放たれていて、独りよがりではない。
彼女は自分の特異性と世間とのズレをはっきりと認識していて、計算して娯楽を創っている。
そういった表現者としての魅力もありながら、ゴールデン街で日々キャッチーな衣装で働く謎のアイドル売りにより、すでに半ば偶像化していて多くの信奉者を生んでいる。アーティストでありアイドル。
そんな、既存の枠に捕われない存在としてはある意味完璧な水野しずですが、最終面接ではファンとの距離感においてなんだかとても混乱している様子で、不安定で未完成な部分が露呈していたのが、個人的にはとても良かったです。本当に人間が好きなんですね。
水野しず色があまりにも強すぎたため、単体でグランプリにすることに審査員一同びびった結果がこれです。ミスiDグランプリというカテゴリーすら不適切だと感じます。
社会の中に、ひとつ大きく水野しずというジャンルを打ち立ててもらえればと思います。
(ミスiDグランプリ受賞の際の、岸田メルによるコメント)
今回の出場者の中でというより、過去のミスID全体を通して唯一、随一と言ってもいいくらい「ホンモノ」感溢れる女の子。かなり理論的でもあり、感情的でもあるがすべて天才的バランスで「水野しず」として成り立っている。そしてそれが、奇跡的にビジュアルに反映されており、キモく且つ美しい。「キモかわいい」ではなく「キモ美しい」という新しいジャンルを発見した!
(同コンテスト、もふくちゃんによるコメント)