「あさはかな夢みし」に登場した粥杖神事とは?小正月に尻を棒で叩くと妊娠?
平安時代の女性を描いた『あさはかな夢みし』では、「粥杖神事」という行事が登場する。この行事は『枕草子』などにも登場しており、1月15日の小正月に十二単衣の女房達が棒で尻をたたき合うというものであるらしい。
■『江古田ちゃん』の、瀧波ユカリさんの漫画『あさはかな夢みし』
あさはかな夢みし買ったー!なんだこれ自分か!wwwって位笑ったわwww p.twipple.jp/1ZqRD
— 佐久良 (@asg212) 2015.10.18 17:37
出典: www.moae.jp
さすが瀧波先生‥
— Nats☆ (@pAint_i_t_blAck) October 13, 2015
あさはかな夢みし 面白い!!
今度のライブでものぐるほしけれヘドバンしたひლ(^o^ლ) pic.twitter.com/NqMcvlhxfc
あさはかな夢みしめっちゃ面白いw
— 夢見る夢なしたかはしゆめこ (@ginnouosayori) October 17, 2015
▼1巻では、『粥杖神事』が、登場しました
◆粥杖(餅粥節供)て、どんなイベントなの?
出典: www.iz2.or.jp
この節供には粥を炊くのに使った杖でお尻を打つというおもしろい風習がありました。
出典: heiankyo.co.jp
邪気払いの十五日粥を作るために、神聖な火を起こした薪の燃え残りの木を削って作った「粥杖(かゆづえ)」で子どもがいない女性の尻をたたくと子宝に恵まれる、あるいは男性の尻をたたけばその人の子を宿すなどといって、粥杖をもってお互いに隙を狙って打ち合って戯れている様子が記されています。
▼粥杖は…薪なの?マドラーなの?
二通りの解釈があります
1、「粥を煮た時の燃えさしの薪を削って作った棒」説と、
2、「粥をたくとき、かきまわすのに使う棒」説
があるようです。
粥杖は、ここでゲット
出典: loco.yahoo.co.jp
粥を炊いた薪の燃え残り「粥杖(かゆづえ)」で女性の尻をたたくと子宝に恵まれるとか、男の尻をたたけばその人の子を宿すなどと言って、宮廷女房の間ではこの日、粥杖をもってお互いに叩き回る行事となって流行し、多くの文学作品に登場する。
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【狭衣物語】
果ての十余日には、若き人々群れ居つつ、
をかしげなる粥杖ひきかくしつつ、
互(かた)みにうかがひ、打たれじ
と用意したるゐずまひ・思はくどもも
出典: blog.goo.ne.jp
【狭衣物語】
平成6年のセンター試験に出題された『狭衣物語』に
「狭衣大将の家は、粥杖で打ち合う遊びでにぎわっている。
粥杖の遊びは正月十五日の行事で、
粥を炊く薪で作った杖で女性の腰を打つと、
打たれた女性に子供ができると信じられていた。」
という前書きあります。