ミギとダリ

ミギとダリ

『ミギとダリ』は佐野菜見によるシュールギャグサスペンス漫画である。舞台は1990年頃の神戸市北区にあるュータウン、オリゴン村。物語は、老夫婦のもとへやってきた美しい少年「秘鳥(ひとり)」が、実は双子であり、2人で1人の人物を演じているという秘密を抱えていることから始まる。母の死の真相を探る中で、兄弟がすり替わりながら協力していく様子が描かれている。
双子の不気味で得体の知れない一面が、作品に独特の雰囲気を与えている。また、佐野菜見の前作『坂本ですが?』から引き継がれるシュールでスタイリッシュな要素も見られ、ギャグとサスペンスが融合した作品である。2023年10月よりテレビアニメ化され、キャストには、ミギ役の堀江瞬、ダリ役の村瀬歩が演じた。オープニング主題歌はそらるとりぶによる「ユウマガドキ」、エンディング主題歌はNulbarichによる「Skyline」が抜擢された。作者の佐野菜見が2023年8月に急逝してしまったが、アニメ化が決まってから作品の監修や声優のアフレコ現場に訪れるなど、生前から佐野はアニメの内容に関わっていたと発表されている。

minimanimoのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ミギとダリ
9

ひとりが始める双子の復讐劇

舞台はとある孤児院から始まります。
養子を探している、「オリゴン村」に住む老夫婦が孤児院を訪れたことにより、物語が進んでいきます。

主人公であるミギとダリは、どうしてもオリゴン村に行かなくてはならない理由がありました。
しかし老夫婦は1人しか養子に迎え入れない様子。そこでミギとダリは協力し、1人の人間として老夫婦の家の養子になる事に成功します。

この作品の素晴らしいところは、やはり双子の入れ替わりギミックでしょうか。
「え!?そんな風に入れ替わるの!?」とか、「いやいやそうはならんやろ!」みたいな展開が盛りだくさんで、最初からもう大爆笑させてもらえます!

絵がほかの作品に比べ少し独特なので、そこで観るか考える人もいるかもしれませんが、その絵もどんどん癖になってきます。
BGMも逸品で、とにかくあらゆる方面から笑わせに来ます。
そうかと思いきや話が進むにつれて雲行きが怪しくなっていき…。

この作品は実はサスペンスで、ミギとダリの母を殺した犯人がこの村にいるのです。
暖かい村に隠された秘密を暴き、母を殺した犯人に復讐をする。
最後までシリアスにさせないギャグサスペンス!サスペンスの苦手な人でもとても入りやすく、笑える作品です。