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yoshimifoliageのレビュー・評価・感想

時速36km
8

無力感に寄り添うエモーショナルロックバンド「時速36km」

「時速36km」とは、東京都中野区江古田を中心に活躍する4人組オルタナロックバンドである。

ボーカルギターの仲川慎之介が「誰しもが日常的に感じる言葉にできない無力感」を苦しさと情熱の入り交じる声によって歌い上げるのが特徴だ。
ロック好きならば一聴してその勢いに引き込まれること間違いなしの無骨なサウンドに乗せられるストレートなメロディーは聴く人を選ばないだろう。

「時速36km」の魅力が最も輝くのはやはりライブだろう。
ボーカルはもちろん、リードギター、ドラム、ベースの演奏も凄まじい熱量を帯びており、間近に見るとその気迫には圧倒される。
曲が盛り上がるにつれてボーカルギター仲川慎之介の声は叫び声のようになり、それにつられてメンバーの演奏も辛さや苦しさを吐き出すような音へと変化していき、観客の心を揺さぶる。
奇をてらった音楽ではない分、彼らの苦しさや悲しさや苛立ちや楽しさなどの感情がライブでの演奏でより一層感じられるだろう。

彼らのホームページには「誰にも勝てない音楽を」と書かれている。
誰かに勝ちたいわけではなく、誰にも勝てない音楽を発信する彼らの音楽は日常に疲れた人びとの心に寄り添い背中をそっと支えてくれるような存在になるだろう。
ぜひ一度聞いてみて欲しい。また、機会があれば是非ライブにも足を運んでもらいたい。

遊☆戯☆王 / 遊戯王 / Yu-Gi-Oh! / Yu-Gi-Oh! Season Zero / 初代遊戯王 / 東映版遊戯王
10

『遊☆戯☆王』から学ぶもの

『遊☆戯☆王』はただのカード漫画ではありません。この作品から学ぶもの、それは「熱い友情」です。
たくさんのメインキャラクターが出てくる中、一番古くから最終話までメインで登場するキャラクターが「城之内克也」です。
この城之内と遊戯の友情漫画といっても過言ではないくらい、この漫画は「熱い友情」の塊です。

ある時のデュエルで、遊戯が城之内にモンスターで攻撃をしないといけないシーンがありました。遊戯は本当は城之内に対して攻撃はしたくありません。でも攻撃しないといけない状況に陥ってしまっています。
その時、城之内は「遊戯!俺に攻撃してこい!!なあに、そんなモンスターの攻撃じゃ俺たちの友情の壁にヒビひとつ入りゃしねーよ!」と遊戯に声をかけます。
この言葉のおかげで、遊戯は緩やかな笑みと共に躊躇うことなく城之内に攻撃しました。「こんなくだらないことで悩んでいたなんて、城之内くんの友情の熱さに感謝するぜ」という気持ちになり、迷いは何ひとつ無くなったのでしょう。
このシーンを見た瞬間、「こんな友情があるなんて…」と僕は泣きました。城之内に迷いなんて無いのです。答えは最初から決まっていて、大切なものは友情なのです。この「熱い友情」のためなら何でもする男(いや、漢)、それが城之内というキャラクターです。自分もこんなカッコイイ漢になりたいと思いました。
そして、城之内はそのデュエルに負けました(笑)。

来る
8

ある意味見応えがあった

予告を見る限りジャパニーズホラーらしい感じのする面白そうな映画だな、という印象を受けて見てみました。序盤の方はまだそこまで怖くは無いものの、徐々に怖い雰囲気を出していくといった流れです。
結局最後まで何が来るのか?得体のしれない何かが迫ってくる緊張感が何とも言えない良さを醸し出しています。
以下、ネタバレ注意です。

物語の中で夫婦間のわだかまりが原因で起こる衝突というのが出てくるのですが、演じている俳優・女優さん達の元々の印象と演技とで実際にありそうな感じの生々しさが出ているのが、物語に凄くなじんでいました。育児ブログを通して周囲からイクメンとして慕われる一方で実際は育児に対し傍観的な夫。家事や育児に追われ、ブログを書き連ねるだけの夫に対し苛立ちが募り、ストレスのあまり最愛の我が子に対しきつく当たってしまい後悔する妻。如何にもありがちというと語弊がありますが、ありそうな夫婦の形だからこそ感情移入しやすいものがあると思います。
また、予告を見る限り主人公夫婦を中心として物語が展開していくものだと勝手に解釈しておりましたが、中盤あたりに差し掛かって呆気なく主人公夫婦が退場してしまうという新鮮な演出が面白かったです。
ただ、少し残念なのが序盤・中盤の演出が上手かったが為に終盤あたりの流れがグタグタしているような感じがしました。ただ除霊系統のオカルトが好きな人としてはその終盤の流れも面白いのではないかと思います。