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torres7のレビュー・評価・感想

ファイアーエムブレム エンゲージ / Fire Emblem Engage
9

伝説のリングと歴代英雄の冒険

『ファイアーエムブレム エンゲージ』とは、任天堂とインテリジェントシステムズが共同開発した戦略シミュレーションRPGゲームです。本作は伝統的なターン制バトルシステムとキャラクター成長の要素を融合。プレイヤーは戦略的にキャラクターを操作し、マップ上の敵を倒しながら物語を進めていきます。

本作の特徴は、過去のファイアーエムブレムシリーズのキャラクターたちと「エンゲージ」することで、彼らの力を借りて戦うシステムです。この「エンゲージ」により、プレイヤーは歴代の人気キャラクターと共に戦う新しい体験を楽しむことができるのです。また、キャラクター間の関係性を深めることで、ストーリーに新たな側面が明かされ、戦闘における能力も強化されるところもポイント。

失われた伝説のリングを巡る壮大な冒険として、物語は展開されます。プレイヤーは主人公となり、様々な国とその住人たちと関わりながら、世界に迫る脅威に立ち向かっていくのです。グラフィックは美麗で、キャラクターのデザインや環境の描写が細かく表現されており、プレイヤーをファンタジーの世界へと引き込みます。

本作は、シリーズのファンはもちろん、新規プレイヤーにもアプローチする内容となっており、その戦略性と物語の深さで多くのプレイヤーを魅了しています。ファイアーエムブレムシリーズの新たな一面を見せる『ファイアーエムブレム エンゲージ』は、戦略シミュレーションRPGの魅力を存分に体験できる作品です。

可不 / KAFU
9

バーチャルシンガー・花譜の音楽同位体として生まれた存在が歌う「偽り」な世界

バーチャルシンガー・花譜といえば、動画で音楽を聴く機会が増えた人にとってはおなじみの名前になっています。
そんな花譜の声を使った歌唱ソフト、音楽的同位体「可不」が歌う曲の中で、最も有名になっている曲の1つが「フォニィ」です。

「フォニィ」とは「偽物」といった意味を持つ単語で、そのタイトルの通り歌詞の中には「偽物」を歌う場面が多くちりばめられています。
花譜の声から生まれた人工音声である可不が、このような歌詞を歌い上げることで、自身の存在すら「フォニィ」であると訴えているようでもあります。

曲の全体的な雰囲気としては、はっきりとした拍子感があり、また把握しやすいテンポであるといえるでしょう。その代わり、歌のメロディラインは上下が激しく、あちらへこちらへと引っ張られていく感覚があります。
最も高い音は訓練されていない女性が出せるぎりぎりの高さまで上るため、普通に歌おうとしても難易度はそこそこ高い曲になっています。

歌詞の内容は難解ではない分解釈の幅が広いので、様々な人の共感を得られる内容です。
何千万という再生回数を誇っているところを見れば、その歌詞の魅力、歌唱を聴く際の心地よさなどが高く評価されていることは疑う余地もありません。
総合して、評価は10段階中10としたいところですが、歌唱するのが難しいという点で、9としました。

釈迦坊主
10

時代が生んだ多才すぎる異色のラッパー-釈迦坊主

「釈迦坊主」というラッパーを皆さんはご存知でしょうか?釈迦坊主は1992年、和歌山県出身のラッパーで、ビートメイカー兼ラッパーです。作詞、ビート作成だけでなく、ミックス、マスタリングまでをすべて自分の手で行う非常に多才なラッパーです。このように、一つの音楽を全て自らの手で仕上げるミュージシャンは珍しく、その才能とセンスに目を惹かれます。

そんな彼の楽曲の魅力といえばいくつか挙げられます。その中でも釈迦坊主ファンが魅了される点は彼の生み出す独特な世界観、雰囲気、色調といったところでしょう。
特に彼の世界観がよく反映されている曲は”Thanatos"でしょう。2018年1月17日にリリースされたこの曲はテクノポップ系でありながら不気味なビートに、聞き心地の良い英語混じりのフローが乗せられていて、日常とかけ離れた異世界に誘われる感覚を覚えます。このタイトルの”Thanatos"とは、ギリシャ神話に登場する「死」そのものを司る神、タナトスに由来していて、彼の神秘的な声のイメージと非常にマッチしています。彼の魅力はこの世界観に留まらず、その聞き心地の良い英語混じりのフローにもあります。この特徴がとく出ている曲は"a human 13"という曲です。2019年1月13日にちにリリースされたこの楽曲は、Iida Reoというラッパーとの合作となっています。曲の前半はゆったりとしたフローが続いて不安感を煽るような曲調ですが、中盤からは支離滅裂な日本語を散りばめて加速し、歌詞があっても聞き取りにくいようなフローに変化します。しかしこの違和感や非日常性が中毒性を孕んでいて、何度も聞き返したくなってしまいます。
さて、ここまで釈迦坊主と彼の楽曲の魅力について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。いつもと違う、非日常的な世界観に飲み込まれてみたいという方は彼の楽曲を聴いて見ることを強くお勧めします。私と一緒に釈迦坊主沼にハマりませんか?