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tetsusora1216のレビュー・評価・感想

愛の不時着 / Crash Landing on You
10

不時着したい!!

涙無しでは見れない、そして涙が止まらない、終わって欲しくなくてゆっくり何度も止めながら見てしまうほど、二人のどんどん距離が縮まるところ、相手を想い合う二人の幸せを願い、願い続けたくなるそんなドラマです。ひょんなところから北朝鮮へ不時着した主人公が軍の青年と出会い、恋をし、数々の試練が訪れます。やっとの思いで、自分の国に帰っても家族に迎えられていないのか、と知るのです。そんな寂しい状況下でも、毎日予約投稿で届くリ・ジョンヒョクからのメッセージに、どんな土地でも自分のことを応援してくれている誰かのために頑張ろう、頑張れば、願えばいつか必ず会いたい人に会えると、そんな運命を感じる作品です。こんなことある??とは思うがそれはドラマですので。笑
国家間の政治やルールにしばられながらも、人と人、心と心は自然と育まれ運命の人と惹かれ合うのは仕方のないことなんだ、逆境にも負けずに、愛し合うことの素晴らしいこと、相手を思い合うことの素晴らしさを感じるドラマです。あとは、登場人物が本当に愛くるしい人たちばっかり!中隊員もそれぞれ個性があり、何度見てももう一度見て、そのたびにクスッと笑い、そして涙する、そしてこんな運命の人と出会いたい!と思える作品です!!

課長バカ一代
8

野中英次の作品の草分け

この作品はおバカ系ギャグマンガを得意とする野中英次の作品の草分けであり、後にヒットする『魁!!クロマティ高校』の基礎となっています。主人公の八神和彦が仲間達とくだらない話をするという内容であり、サラリーマンになったことのない人がサラリーマンの世界を描いたような、いわゆる「ステレオタイプ」「ファンタジー」と揶揄される世界観です。
個人的に主人公の八神が社長の松平芝之助をからかっている、というより松平がからかわれるようなゴキゲンなオッサンであるというのが笑いどころです。あれほど会社で暇そうにしている社長というのはやはり漫画の世界だからこそといったところです。
八神の部下である林田一郎はおバカさで言えば八神を上回っていると言えます。余談ですが、小説版での林田は余りに意味不明な歌をトイレで歌うので、トイレで立ち聞きしていた松平を怒らせてしまったというエピソードを披露しています。
一番面白かったのは八神の自宅に天使が現れたシーンです。その天使の願い事をかなえる能力が「7万円ならギリギリどこかから誤魔化して用意できる」「八神さんが正式な課長になったら会社にリストラや倒産のリスクが降りかかる」というレベルの貧弱なもので、これで爆笑しました。

ヤなことそっとミュート
10

次世代アイドルの革命

アイドル戦国時代と言われる時代が続き、気がつくとアイドルの曲もジャンルも細分化と多様化が進んできました。そんな中現れた異色アイドルがいます。彼女たちの名前は「ヤなことそっとミュート」。最初にこの名前を動画サイトで見かけた時、彼女たちのふわりとした印象を見て、ふわふわしたおしゃれなポップスを歌う子たちなのかなと思いました。しかし、再生ボタンを押した次の瞬間、衝撃が走りました。流れてきたのはギターの轟音が美しくなり響く中を、美しく力強く切り裂いてくる可憐な歌声でした。「これは何事だ!」と思い、すぐさま検索して情報を調べまくりました。メンバーは、なでしこ・間宮まに・南一花・彩華の四人です。

四人で作り上げるコーラスワークが身体中に染み渡っていくような圧倒的な多幸感があります。調べて見ると、プロデュースをしているのは音響を専門にしている方で運営兼レコーディングも行っているようです。曲は90年代に流行ったオルタナティブロックの要素をふんだんに盛り込んでおり、ギターの轟音がとにかく美しいです。何よりも素晴らしいのが、その轟音ギターに負けないメンバーの歌声です。正直、私の記憶では過去にこれほどまでにパワフルで可憐なロックを歌い上げるアイドルを知りません。さらに彼女たちのダンススキルも圧倒的で、ステージを縦横無尽に激しく舞い踊るパフォーマンスにも関わらず、ステージが終わるまで全くパワーが落ちません。その全力なステージは観る者を完全に虜にする力があります。力強く、可憐で、激しく、ストイック。こんなアイドルは初めてです。アイドルという枠の前に、とにかく素晴らしい音楽を奏でている素敵な女の子たちです。彼女たちは世界を揺らす実力を持っています。新しい音楽を求めている方にぜひ聴いて、観て、体感していただきたいと思います。