課長バカ一代

課長バカ一代

『課長バカ一代』(かちょうバカいちだい)とは、野中英次による漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ作品、小説などのメディアミックス作品群。1996年から2000年にかけて、『ミスターマガジン』誌上で連載された。同誌の休刊に伴って全182話で連載を終了し、その後、『週刊少年マガジン』で183話と184話が掲載された。コミックスが全7巻で刊行されたほか、「子供用」と銘打った傑作選や、ベンジャミン野口著作の小説版として『小説課長バカ一代 THE NOVEL』などが発売されている。2020年には尾上松也を主演に迎え、テレビドラマ版が放送された。
家電メーカー・松芝電機の「課長補佐代理心得」というよくわからない役職に就いた男とその部下たちが、さほど中身のないバカな話を真面目に語り合うという「ゆるい」作風で、幅広い層のファンから人気を獲得した。

課長バカ一代のレビュー・評価・感想

課長バカ一代
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野中英次の作品の草分け

この作品はおバカ系ギャグマンガを得意とする野中英次の作品の草分けであり、後にヒットする『魁!!クロマティ高校』の基礎となっています。主人公の八神和彦が仲間達とくだらない話をするという内容であり、サラリーマンになったことのない人がサラリーマンの世界を描いたような、いわゆる「ステレオタイプ」「ファンタジー」と揶揄される世界観です。
個人的に主人公の八神が社長の松平芝之助をからかっている、というより松平がからかわれるようなゴキゲンなオッサンであるというのが笑いどころです。あれほど会社で暇そうにしている社長というのはやはり漫画の世界だからこそといったところです。
八神の部下である林田一郎はおバカさで言えば八神を上回っていると言えます。余談ですが、小説版での林田は余りに意味不明な歌をトイレで歌うので、トイレで立ち聞きしていた松平を怒らせてしまったというエピソードを披露しています。
一番面白かったのは八神の自宅に天使が現れたシーンです。その天使の願い事をかなえる能力が「7万円ならギリギリどこかから誤魔化して用意できる」「八神さんが正式な課長になったら会社にリストラや倒産のリスクが降りかかる」というレベルの貧弱なもので、これで爆笑しました。