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takataka555x4のレビュー・評価・感想

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
8

ちょうど良い展開スピード

面白い作品は数あれど、これほどスムーズに完結している作品はあまりない。
なぜならやっと「敵」を倒したと思ったら、次はその「黒幕」が現れて…。そして今度は「世界そのもの」が…。
そういった具合に主人公はどんどん戦いの日々へと身を投じて行くが、この作品は主人公が「妹を人間に戻す為に鬼を倒す」「鬼を倒す為に力をつける」「仲間達との出会いと別れ」「鬼を仲間達と協力して倒す」というシンプルな構造をしており、最終的にハッピーエンドで締めくくられている。

物語の起承転結が非常に分かりやすく、テンポよく物語が進んでいくのが面白いので、全23巻であれど読み進めるのに苦労はしない。シンプルといってもただただ単調というのではなく、よく読み込んでいくといたるところに伏線や細やかな描写、敵・味方関係なく各キャラクターの深層心理や過去の深堀りがされているのだ。それが一層、読者を物語の世界へと惹きつける。

もちろん物語の最後には読者が気になるであろう、鬼を倒した「その後」の話も描かれている。舞台である大正から現代へと物語は移り変わり、主人公達の想いが後世まで紡がれている様子は、まるで映画のポストクレジットシーンのように感じられる。なんとも綺麗に完結されていた作品である。

Aぇ! group
10

最強のマルチアイドルグループ

「Aぇ! group」は関西で2019年に結成されたアイドルグループです。
歌、ダンス、芝居、バンド、お笑いなど、多岐にわたって活躍の幅を広げる、可能性に満ちたアイドルグループになっています。

彼らの強みは、関西魂を感じさせるお笑い。YouTubeで見れば彼らの自然体な会話に触れられますが、テンポの良い会話の中で繰り広げられる巧妙なボケと巧妙なツッコミが絶妙に面白くて、見れば見るほど癖になります。見る人全員を笑わせる力があるくらい、本当に面白いです。
また、彼らのもう一つの強みは「バンド」です。アイドルグループと聞けば、歌やダンスのイメージが強いと思いますが、彼らが届けるバンドサウンドは唯一無二です。
それぞれが元々楽器経験があったことから、そもそものポテンシャルが高いことも特徴です。中でもボーカルを担当する末澤誠也さんは、唯一無二ともいえるハイトーンボイスを武器としています。HiGまで出せるので音域がとても広く、バラード曲からハードなロックまで幅広く歌いこなせるのが特徴です。数あるアーティストの中でもHiGを出せるのは極少数なので、かなり貴重なボーカリストだと思います。
バラエティの場や音楽面でも活躍の幅をどんどん広げていく「Aぇ! group」に期待です。

伊東歌詞太郎
9

ファンタジーのような世界観とハイトーンボイスが特徴の天才シンガーソングライター

伊東歌詞太郎は、2012年にニコニコ動画での歌唱動画の投稿によって自身の音楽活動を開始。ネット時代の稀代の歌い手として話題を呼んだシンガーソングライターです。
ボカロ曲を中心とした歌唱動画を投稿していたところ、その歌唱力の高さが業界内で評価され、2014年にメジャーデビューを果たしました。
その後、1st Full Album『一意専心』で週間オリコンチャート4位を獲得したり、2nd Full Albumでも週間オリコンチャート6位を獲得するなど、デビュー直後から活躍し勢いに乗っていましたが、2016年にメジャーレーベルとの契約が終了してしまいます。
それからは自主レーベルであるイザナギレコードを立ち上げて、インディーズで活動を再開。
彼の活動は音楽だけでは止まらず、ラジオのパーソナリティなどでも注目を浴びることになります。
普段の優しい歌詞やファンタジーな世界観の曲を歌っている時とは打って変わって、ラジオでは物事を一刀両断するような毒舌が多く発せられ、そのギャップがファンやリスナーから大きな反響を呼びました。
そのため自身がパーソナリティを務めるラジオは数年も続いていました。
その後は音楽活動でも再び花が開き、彼の世界観とマッチしやすいことから多数のアニメ主題歌を担当。
少しずつ人気に火がついていく中、さらには初の小説を出したり、エッセイ本なども発売され、多方面でその才能が発揮されていきます。
さらには2021年に再びメジャーレーベルに復帰を果たし、彼の実力と人気が確かなものだと証明することに成功しました。
伊東歌詞太郎はデビュー当時からお面で顔を隠して活動をしているため、彼への評価は、ビジュアルなどが関係ない単純に作品だけの評価だといえるでしょう。
実際、彼の曲を聴くと曲に込められた彼の強いメッセージが心にひしひしと伝わってきます。
ファンタジーな内容の曲でも、そこには彼の社会や人に対しての考え方や価値観が色濃く出ていて、表現というものをとても大事にしているのがわかります。
そしてそのような曲の世界観を彼の出す心地の良いハイトーンボイスが際立たせ、聞いている内に曲が自分をその世界に連れて行ってくれているような感覚を味合わせてくれます。
伊東歌詞太郎というシンガーソングライターは、誰もが感じたことはあるけどうまく言葉にできないことを、自身の挫折や苦労などの経験を元に音楽という芸術に昇華して私達に提供してくれる存在と言えるでしょう。
みなさんも一度彼の曲を聴いて、彼の世界観を体験してみることをお勧めします。
きっとあなたが心から共感できる曲が見つかると思います。