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sasaki_w

sasaki_wのレビュー・評価・感想

グリーン・マザーズ・クラブ
10

母親としての生き方

子供を持つ母親の、ママ友との付き合い方。子供を通して自分が何者なのか、守るべきものは何か、大切なものは何かなどあらゆる悩みと向き合わせてくれるドラマです。様々な母親が存在し、多種多彩な想いを抱いており、人間のあらゆる感情が剥き出しにもなっているのでリアリティさが溢れています。
しかしママ友関係や子育てだけに内容は留まらず、ミステリーやサスペンスといった事件の内容もあるので、かなり幅広い内容です。

教育熱心な親の集まる地域に主人公が引っ越してくることから、物語が始まります。
「落ち着きがない」「勉強が出来ない」という事でレッテルを貼られ、注目を浴びてしまった主人公の息子ドンソクが、実は天才だったというところへ発展していきます。
周りのママ共の目の色が変わり、主人公のウンピョは、今までの復讐を子供を通して行っていきます。

ドロドロとした人間関係とそれぞれの家族の在り方、気持ちが描かれているので、子を持つ母親として鑑賞しましたが言葉に表せれない程の衝撃の連続です。
最終話まで事実がわからないところもあるので、ついつい先見たさにハマります。決して明るくはないドラマですが、見終わった後はとてもスッキリします。

SSSS.DYNAZENON / ダイナゼノン
10

期待をはるかに超える良作アニメ

『電光超人グリッドマン』で構築されたハードルを余裕で超える作品。怪獣が現れるという非現実的で、ありきたりな設定にも関わらず、最後まで飽きずに楽しめる作品だった。特に主人公とヒロインの関係性が繊細に表現され、視聴者が感情移入しやすい構成だったと思う。
ロボット怪獣アニメという壮大な設定の中にラブコメ、加えて人間ドラマとして成り立たせるのは正直他のアニメでは表現出来なかっただろう。少なくとも私はそういった作品に出会ったことは無い。
また、戦闘シーンも圧巻であった。こういったアニメではワンパターン化されてしまい、視聴者に飽きられやすいのだが、このアニメでは上手く緩急をつけていた。特に最終話の戦闘シーンには食事中の箸を止めてしまうほどの迫力であった。

このアニメは第三者視点で物語が進む。この構成にすることによって、登場キャラクター一人一人に感情移入できた。序盤中盤終盤隙なく楽しむことができる最高のアニメだった。唯一無二である。主人公サイドと敵サイドの描き方も素晴らしかった。無論嫌いなキャラはいない。
戦闘シーンでOPが流れる瞬間は生姜をすれるくらい鳥肌が立った。曲はあのオーイシマサヨシが手掛けている。
また声優陣の演技も素晴らしかった。この作品はリアリティのある演出がされており、多くのキャラクターが感情的でない分、声優はいい意味で感情が篭もっていなかった。この演技があったからこそ没入感もあり、特有の世界観に入り込むことが出来た。間の使い方、状況にあった口調の使い分け、全てにおいて完璧だった。またストーリーが進むにつれてキャラクターの成長も上手く伝わっていたと思う。それによって関係性の変化や心境の変化も大変分かりやすかった。