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mocacho74のレビュー・評価・感想

ONE PIECE / ワンピース
9

今後生まれないであろうレベルの人気長編漫画

同作品は週刊少年ジャンプにて1997年から連載が始まった漫画作品であり、夢や冒険と海賊をテーマに幅広い層に人気がある作品です。
また、2015年には最も多く発行されたコミックシリーズとしてギネス世界記録にも認定されるほどの人気を有しており、世界一人気の漫画だといえます。
長期の連載かつ冒険するというストーリーの都合上、多数の個性豊かなキャラクターが登場するので、魅力的ではあるもののなかなか覚えるのが大変です。
作品内では”悪魔の実”と呼ばれる果実が登場し、食べた人間は能力を得られ、戦闘手段に用いるという王道の能力系バトルも魅力の一つです。
また作者である尾田栄一郎先生は絵を書くのは好きだがストーリーを書くのは苦手と質問コーナーで話していましたが、そんな発言を忘れてしまうほどのアツいストーリーと膨大な量の伏線が張られており、色んな角度から楽しむことのできる作品となっています。
さらには、原作だけにはとどまらず映画やアニメ、グッズなどと幅広い分野においてコンテンツとして人気があります。
しかし、こんなすごい作品にも欠点はあります。それは、連載が長すぎるということ。単行本を1から集めるとなるとかなりの金額になりますし、全部読むのにもなかなか時間がかかってしまします。長いがゆえにおそらくは途中離脱してしまった人も多いことでしょう。
内容はかなり面白いので、9点という評価にさせていただきます。

アイシテル〜海容〜
9

もし自分の子どもが犠牲になったら、人を殺めてしまったらどうするか

これは、伊藤実による、全二巻の作品です。

ある日、もう帰ってきているはずの時間帯に、愛する息子キヨタンがいない。キヨタンは、中学生の姉美帆子と、お父さんとお母さんと暮らしていた、小学1年生の男の子。姉には時々強く当たられることもあるけれど、愛に溢れた生活を送っていた。しかし、必死の捜索の末に発見されたキヨタンは見るも無残な姿であり、加害者はなんと、小学6年生の男の子だった...。キヨタンを失った父と母は悲しみにくれ、美帆子は最後にキヨタンにかけた言葉を悔やみ、報道メディアや学校・職場での視線にもまれる日々を送る。そんな中で生まれたのは、なぜキヨタンが殺されなければならなかったのか、加害者の親はいったいどういう人なのか、世間でいう「良い母親」とはいったいどのような母親なのか、といった疑問であった。親と子との複雑な関係、子どもの心の純粋さ、「愛する」ということはどういうことなのか、読み進めていくにつれて、大切なことについて考えさせられる漫画。

この作品は前編と後編に分かれており、前半は主に被害者側の家族、後編は加害者側の家族に焦点が当てられています。とてもリアルな描写で、胸が苦しくなるようなやるせなさを感じることもありますが、事件を乗り越えて前に進む家族たちを見て、人間の強さに感動させられる内容です。読み終えたあとは、必ず一つは胸に刻みたい言葉が見つかるはずです。子どもとの関係に悩んでいる親御さん、教師など子どもに携わる職業を目指す人に特にオススメです。