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mimizuku11996

mimizuku11996のレビュー・評価・感想

月の満ち欠け
9

泣きたい時、それ以外でも何回も観たい映画

幸せの絶頂で突然、妻子を失い悲しみのどん底にいる主人公・小山内堅が、見知らぬ訪問者が話す自分の亡き娘と同じ名前の女性が生まれ変わりだという話を到底信じられるはずもないまま、数奇な運命の点が線にそれぞれ繋がっていく過程がハンカチなしでは観ていられないです。
正木瑠璃という女性の家族の愛に恵まれなかった記憶を持つ女性が、小山内瑠璃として生まれ変わります。迷子になり小山内と帰るときの7歳の瑠璃のセリフに、2回目観た時にもう涙が流れました。
自分が世話した会社の部下が正木瑠璃の夫だったり、小山内瑠璃の親友・緑坂ゆいの娘も名前が瑠璃で、ゆいの娘は正木瑠璃と小山内瑠璃の記憶を持ち、また小山内にゆいと一緒に会います。
ゆいの娘の瑠璃がまさしく小山内瑠璃と同じセリフを言った瞬間の小山内が、やっと解放されたようなセリフがもう号泣モノです。
ゆいが持参した思い出のビデオに号泣する小山内に青森・八戸に戻るとまた、不思議なことが起こるのです。小山内の行ったホテルのラウンジのどら焼きを当てたり、亡き妻のしぐさと同じしぐさをするので小山内はハッとします。母の介護福祉士さんの娘もまた、繋がっていくんだなと私は感じました。
お話が少々難しいので、何回も原作小説を読んだり、映画を観ることをオススメします。

古川琴子
10

美しく心に染みる声の持ち主

古川琴子はピアニストでシンガーソングライターです。
彼女はとても美しい声の持ち主で、そのメロディは自然にスッと心に入ってくる親しみやすい旋律です。
デビュー曲の「チャンスはいつも」はサッカーのゲームを見ていて作詞家である彼女の母親が思い浮かんだ詞なのですが、人々を勇気づけてくれますね。
また初期の名曲「舞い降りた風」は彼女がよくライヴで歌う曲で、美しい旋律のなかに愛を歌った詞とクラシック音楽をベースにしたメロディやリズムが心に残ります。
古川琴子は国立音大作曲科出身なので、その曲にはクラシック音楽の素養が感じられます。そこが彼女の個性であり魅力なのです。
さらに彼女はバンドで鍵盤奏者として活躍していて、その幅の広さも魅力の一つといえましょう。そこではサンタナの曲なども演奏していて、ロックも演奏するのかという心地よい驚きを感じさせます。
彼女の楽曲のかなりの部分を作詞家である彼女の母親が担当しています。その詞は家族などへの愛情があふれたもので、古川琴子の楽曲の魅力の多くを担っているといっても過言ではないのです。
また古川琴子が自身で作詞も行っている楽曲もあり、そこでは飾らぬ気持ちが素直に歌われていて感動を呼びます。
今後ともその活躍から目が離せないアーティストですね!

LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-
8

ストーリーが深い新感覚の謎解きホラーゲーム

舞台設定が今までにない斬新なものなので、まずそこから引き込まれます。異次元の世界観ながら、身近な道具も発見できるので妙にリアリティがあります。
子供が巨大な船に迷い込み、脱出していく話なので、謎解きを兼ねたホラーゲームになっています。全員から逃げる際にはコマンド戦のアクションシーンがあるので、幅広いジャンルのゲーマーさんに楽しんでもらえます。また、予想がつかない展開が多く、初見の時はハラハラしてしまうこと間違いなしです。ラストは固定のようですが、バッドエンドながらどこか神々しい主人公が余韻を残す作風です。
さらに、2週目以降は探索しているうちにストーリーの意味が分かる要素が見つかるなど、飽きの来ない工夫が伺えます。たとえば、食がひとつのテーマになっており、全員が捌いていた肉の正体やラスボスと主人公の関係を匂わせる場所も発見できます。設定が明記されないゲームの分、いくつも想像の膨らむ奥の深い作品に仕上がっています。
調理シーンやクリーチャーのビジュアルなどから、グロテスクなものが苦手な人にはおすすめしません。ただし、お化けやびっくりさせるシーンは比較的少ないので、ホラーゲームというよりは謎解きアクションものとして楽しめます。内容の濃いストーリーなので、普段ホラーが苦手でもこの機会にミステリー要素のあるゲームを楽しみたい人にはおすすめです。

チャンネルはそのまま!
10

「おすすめのドラマある?」と聞かれたら一番に、この『チャンネルはそのまま!』を挙げたい

漫画が原作であり、作者は『おたんこナース』や『動物のお医者さん』で知られる佐々木倫子氏。
テレビ局を舞台にした物語で、2019年に北海道テレビ放送が開局50周年記念として実写ドラマ化した。
そのため実写ドラマは北海道テレビ放送局の旧社屋と新社屋を使った、実際のテレビ局内で撮影されているのも見どころのひとつ。
主人公を演じるのは芳根京子。この主人公はいわゆる「憎めないバカ」。
その「バカ」の匙加減を芳根京子が抜群のセンスで演じており、絶対自分のそばにいてほしくないけど目が離せない、とっても魅力的な主人公だ。これは芳根京子じゃないと演じられない、と思ってしまうほど。
またその「バカさ加減」にツッコみをいれるほかの登場人物や画面的な演出が素晴らしく、思わず声を上げて笑ってしまう場面が多い。
それなのに物語はしっかりしており、特に最終回の芳根京子と大泉洋のシーンは派手な演出もないのに見入ってしまう、まさに圧巻の筋書きとなっている。
北海道テレビ放送ということでTEAM NACSのメンバーはもちろん登場しているが、ほかにも東京03やももいろクローバーZの百田夏菜子などもゲスト出演しているのも見どころ。
年齢関係なく誰もが楽しめる、素晴らしいドラマだ。

僕たちがやりました / 僕やり
5

僕たちがやりました

この漫画は完結しているのですが、ネタバレはなしという方向で書きます。
この漫画は、トビオ含む4人からなる物語です。
トビオが通う高校の前には有名な不良校があるのですが、そこの生徒に喧嘩を売ってしまうのが原因でボコボコに痛めつけられます。
それに恨みを感じ、ある作戦に踏み出すわけですが“やりすぎ”てしまい、死者を出してしまいます。この事件から「逮捕されるのでは?」と焦り、逃亡を図るというストーリーになるのですが、何とも“人間臭い”表現が多い作品になります。
絵のタッチは、可愛いかったりかっこいいものではないので、作画の好き嫌いは分かれると思いますが、ハラハラ感はどの作品にも負けない感じがしました。
性的表現、暴力表現、流血表現などがありますので、苦手な人にはお勧めしにくいですが、ハラハラ感を味わいたい人は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

個人的には、作中に出てくる“ちょい役”の人々に注目して欲しいです。
芸人さんにそっくりな人がちょくちょく出てくるので、笑える漫画ではないにしても似てる人に思わず笑みがこぼれてしまいます。
一度、頭の中を空っぽにして読んでみてください。