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miharu_cafet9のレビュー・評価・感想

ポカホンタス / Pocahontas
9

様々な意味で非ディズニー的

ディズニーアニメ映画第33番目の作品。
まず、ヒロインの描き方がこれまでとは全く違う。
ポカホンタスは16世紀に実在したネイティブアメリカンの女性がモデルとなっており、
今までのしおらしく王子様を待っているヒロインとは異なり、自分の未来を自ら切り開く向上心あふれる女性として描かれている。
容姿も描き方もこれまでのヒロインにありがちな小顔でお目めぱちくりの女子ではなく、
顔の骨格も野山で育った影響からかえらが張りしっかりしいて、目も比較的小さいタイプでどちらかと言えば我々アジアンに近い風貌だ。
(あくまで欧米人が考えるイメージであり、差別的と言ってしまえばはそうなのだが…)
筆者の初見は学校の授業の一環として見ることになった。
当初は今までのディズニーアニメとは全く違う絵柄のせいか、あまり興味はそそられなかった。
だが、物語が進んでいくうちにそんなことも忘れ次第にのめりこみ、虜になった。
まずは歌。代表的なものは「カラーオブザウィンド」。
人間側の物差しで全てを測るな、あなた達は自然のことを何も知らない…とまあざっくりした説明だが、
メロディも流れるように、かつ相手を説き伏せるようにやさしく歌い上げる。すばらしい。
そして、一番非ディズニー的な所は終わりがハッピーエンドではないという事。
それまでのディズニー作品の最後はヒーロー&ヒロインが必ず結ばれるハッピーエンドになっていたのに対し、
こちらは二人の思いは通じ合っているがそれぞれの道を突き進む、別れのエンディングとなっている。
意外な結末に涙した人も大勢いるだろう。
このようにポカホンタスはこれまでのディズニー映画の中で異例と言われるディズニー的な要素を一掃して打ち立てた初めての作品なのだ。
ありきたりな「ディズニーハッピーエンド」に見飽きてしまった人は是非一度鑑賞してみてはいかがだろうか。

ガールズ&パンツァー / GIRLS und PANZER / ガルパン / GuP
8

チハタン・リターンマッチ!!

1年以上待たされたガールズ&パンツァー第2章ですが、一番の見どころは2回戦で激突することになり、かつての何も考えず突撃することがなくなった知波単学園の成長といえるでしょう。

1回戦でフランスがモチーフのBC自由学園と激突することになった主人公西住みほと大洗女子学園。
しかし秋山優花里の調査にもかかわらず、BC自由学園の受験組とエスカレーター組が仲悪いと思いきやそうでないことが発覚。
撤退して手をこまねいている矢先、大洗カモさんチームの戦車がBC自由学園の戦車と似ていることがわかり、それをおとりにしてBC自由学園の同士討ちを誘発。隊長のマリーが抑えつつもBCのコマはかなり減ってしまい、マリーの戦車もサメさんチームの巨大な菱型戦車に逃げ道をふさがれ、会えなく撃破。
大洗の勝利となります。
今回ばかりは、にわか仕込みの受験組・エスカレーター組の友情と、マリーの世間知らずな悠長っぷりが敗北を喫したといえるでしょうね。
マリーの性格は「陽気で美しく気品があるが、贅沢好きの世間知らず」という、史実のマリーアントワネットそのものであるため、カリスマ性はあっても即断即決が求められる戦車戦に向いているのだろうかと思いました。
同じ隊長なら私は知波単の西絹代に好感を持ちます。

そして2回戦、大洗は劇場版から初登場した知波単と激突。
知波単のブレーンである福田が『新しい突撃』はないかとアヒルさんチームに聞いたところ、アヒルさんチームの好きな焼き肉の焼き方が千差万別であることを知り、そこからヒントを見出します。
福田のアイディアで『足踏み突撃(場所は固定してそこから一斉射撃)』『さよなら突撃(という名の撤退)』、さらには劇場版で見せたデコイを用いたゲリラ戦等、様々な戦術ができるようになった知波単に大洗は苦戦。
それでも折の大雨で地盤の緩くなった池に知波単を追い込むことに成功。
後がなくなった知波単は突撃・玉砕を主張するようになりますが、隊長の西絹代が撤退を自ら、それも初めて主張。
『気を待って勝利をするのが自分たちの使命、自分たちが強くなることが西住隊長への恩返し』
と主張し、自ら殿を務めつつ自隊の撤退に成功させます。
新たなる知波単に、西住みほと大洗はどう勝利するのかが楽しみ。