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maru_12のレビュー・評価・感想

葬送のフリーレン / Frieren: Beyond Journey's End
9

悠久の魔法使い”フリーレン”がたどる勇者一行の足跡と自分探しの旅

魔王討伐を終えたフリーレンは、自分たちが成し得た魔王退治の足跡をたどりながら、自分自身を探す旅に出ます。この旅のきっかけは、仲間である勇者ヒンメルの死。ヒンメルは、仲間思いで正義感あふれる人間の勇者で、フリーレンにとって人間の価値とは何か、時間の意味を再考させるきっかけを与えました。その痛みから自分が何を重視し、学び、どう生きるべきかを見つめ直すことを決意します。

フリーレンの旅に同行する弟子、フェルン。フェルンは単なる弟子ではなく、フリーレンにとってかけがえのない家族のような存在になっていきます。フェルンを通じてフリーレン自身も成長し、彼女は過去の後悔から学び、自身の新たな旅立ちを果たすのです。

旅の途中で仲間となるシュタルクは、フリーレンの旅に新たな色を加える重要なキャラクター。シュタルクは、内向的ながらも非凡な才能を持つ戦士で、フリーレンとフェルンにとって弟のような存在になっていきます。

『葬送のフリーレン』は、単なるファンタジー冒険物語を超え、時間、生と死、そして人との繋がりについて深く考えさせられる作品です。フリーレンとその仲間たちの物語は、勇者一行の足跡を辿りはその伝説の中の人物もまた1人の人間であることを思い出させます。傑出した人物の人間的な一面がみえることも本作の魅力の1つといえます。

セリフがないコマやコマごとに場面が変わる描写が多く、テンポよく物語は進みます。おそらく1000年以上生きると言われるエルフの感じる描写を表現するため、作家が意図していることだと思います。いわゆる間や行間で感じさせるコマ割りのため、セリフなどで感情表現や細かいアクションシーンを期待している方には期待はずれになるかもしれないと思い、マイナス1点で9点としました。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ / A Street Cat Named Bob
8

猫がかわいいし、いい話だった。

実話ベースでとても良い話でした。人との出会いが人生を変えるとかよく言いますが、人とじゃなくても一緒で中との出会いで変わったんですね。ボブは本当に可愛く、もしかしたら偶然なのかもだけど、ボブが戻ってくれたことはジェームスにとって、すごい支えになったと思います。戻ってきたシーンとか目頭が熱くなりました。やはり動物は癒しになりますね。それにたしかにどこかで買うなら、猫のいる方で買うかもなと思います。
実質的にも精神的にも役立つ猫ちゃんでした。薬物中毒から立ち直るのなんて本当にすごく大変だし、だから付き合いをやめたいと思う女性も恨めません。でも、そうやって離れることでまた薬に近づきたくなるという…本当に大変なことです。
あと、ジェームスが雑誌を売るという話があったけど、日本でも見かけるのであれって世界規模なんだとびっくりしました。いろいろ発見もあった映画です。ボブはうごきはもちろんだけど、顔も可愛い猫でずっと見ていたくなりました。どちらかといえば犬派だったのですが、猫も可愛いと思えた映画です。
うまくいきだすと、とことんまでいってるなあって感じですが、人生なんてそんなものなのかもしれません。見ていて幸せになれる、いい映画でした。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

何周でも楽しめる、初見の感動が色褪せないゲーム

ファイアーエムブレムシリーズの最新作です。過去作をプレイしていなくても充分に楽しめる内容になっているので、幅広い方におすすめです。あらすじとしてはゲームの序盤、主人公はひょんなことから士官学校の教師をすることになります。三学級の中から気に入った一つの学級を選び担任として受け持つのですが、そこで選んだ学級によりその後のストーリー展開が変わるマルチエンディングゲームになっています。
本編のストーリーは二部構成になっており、第二部の戦争編では選ばなかった二学級と敵対し、戦争することになるからです。三つの学級にはそれぞれ一人ずつ級長がおり、戦争を経て目指す理想や目的は全員異なっているため、選んだ学級によりストーリーが大きく変化するのです。そのため周回はほぼ必須となっており、値段以上に楽しめる仕様になっています。
とくに二周目以降は前に受け持った学級の生徒を手にかけなければならない場合が多くあり、さらに全キャラクターがフルボイスで喋るので、元教え子や味方を倒してしまったときの罪悪感が心に突き刺さります。ゲームだとわかっていても感情を大きく揺さぶってくる演出力や、仲間の屍を乗り越えて未来を切り拓いて行く切なくも力強いストーリーが本当に魅力的な名作です。

メイドインアビス / Made in Abyss
10

勇気をもらえる

「アビス」と呼ばれる巨大で深い穴へ冒険にいく孤児のリコが、穴の中で少年のように見えるロボットと出会い、冒険を繰り広げる物語。
深くへ進めば進むほど恐ろしい生物も増えていくとともに、アニメを見進めるほどハラハラ感が増していく。
私は見入ってしまって、1日ぶっ通しで見ていた。
登場人物が少しロリっぽく描かれており、私もはじめは少し抵抗がありましたが、アニメを見ればそんなの忘れる。
というより、あんなかわいい子供たちがあんな恐ろしい出来事に立ちむかう姿にはしびれるし、勇気をもらえる。
あと、私がこのアニメを見てなにより感動したのは絵!
絵がキレイすぎる。こんなにキレイなアニメはなかなかない。感動するレベル。芸術といっても過言じゃない。
アビスがかもし出す少し恐ろしい雰囲気も、恐ろしくても魅了される美しさも、すべてが表現されている。
深海や宇宙など、未知の世界感が好きな人は絶対みてほしい作品。
ただ、見ていて苦しくなるシーンもあるので、苦手な人は要注意!
グロくはないですが、いたたまれなくなるシーンがあるので…。
2020年1月に劇場版が公開されたほどの人気なので、見たことがない人は絶対見るべき!
ハラハラドキドキすること間違いなし!