ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses

『ファイアーエムブレム 風花雪月』とは、「インテリジェントシステムズ」と「コーエーテクモゲームス」が開発したシミュレーションRPG。ファイアーエムブレムシリーズの1つで、2019年に発売された。様々な人の思惑が交差する混迷の大地・フォドラを救う為、傭兵上がりの教師である主人公が仲間達と共に立ち上がる。自らの選択が物語に大きな影響を与える他、登場人物の成長や葛藤を描く人間ドラマと見所満載。日本ゲーム大賞2020では優秀賞を受賞するなど、世間的な評価は高い。

maru_12のレビュー・評価・感想

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

何周でも楽しめる、初見の感動が色褪せないゲーム

ファイアーエムブレムシリーズの最新作です。過去作をプレイしていなくても充分に楽しめる内容になっているので、幅広い方におすすめです。あらすじとしてはゲームの序盤、主人公はひょんなことから士官学校の教師をすることになります。三学級の中から気に入った一つの学級を選び担任として受け持つのですが、そこで選んだ学級によりその後のストーリー展開が変わるマルチエンディングゲームになっています。
本編のストーリーは二部構成になっており、第二部の戦争編では選ばなかった二学級と敵対し、戦争することになるからです。三つの学級にはそれぞれ一人ずつ級長がおり、戦争を経て目指す理想や目的は全員異なっているため、選んだ学級によりストーリーが大きく変化するのです。そのため周回はほぼ必須となっており、値段以上に楽しめる仕様になっています。
とくに二周目以降は前に受け持った学級の生徒を手にかけなければならない場合が多くあり、さらに全キャラクターがフルボイスで喋るので、元教え子や味方を倒してしまったときの罪悪感が心に突き刺さります。ゲームだとわかっていても感情を大きく揺さぶってくる演出力や、仲間の屍を乗り越えて未来を切り拓いて行く切なくも力強いストーリーが本当に魅力的な名作です。