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maple-mapleu0のレビュー・評価・感想

アナと雪の女王(ミュージカル)
9

吹雪や凍てつく様子まで表現

大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』が、劇団四季のミュージカルとなって好評を博している。
絵画の額縁のように彩られたステージ、オーケストラピットからの音楽、俳優たちの演技や歌とダンス、世界的な感染症で止められていた時間を打ちのめすような迫力と高い完成度で観客を圧倒する舞台だ。
舞台のセットは雪と氷の国、アレンデールの美しさや寒さ、冷たさまで伝わってくるよう。舞台中央後方から戴冠式のゲストやお城の従者を従えて、ドレスの裾を前後に揺らし一歩一歩客席に歩み寄りながら歌うアナの「生まれて初めて」は圧巻。
前半の見所の1つとなっている、エルサを探して旅に出たアナとクリストフが途中吊り橋を渡るシーンでは、セリフで観客を引きつけながら自然に安全器具のハーネスを俳優自ら着けるなど、違和感のない工夫が随所に見られた。エルサの魔法を誤って受け、音をたてて凍り付いて行くアナをプロジェクションマッピングで表現するなど、音と光の演出が際立っていて引きつけられる。
場面切り替えがテンポよく展開が早いため、観客もペースに乗って観やすく最後まで飽きることがない。映画でも歌われた「ありのままで」など劇団四季オリジナルの訳詞になっていて、映画との違いなども気づけて楽しい。アナとエルサはもちろんディズニープリンセスのドレスでおめかしした”小さな”観客がロビーで見かけられ、ほほえましいひとときも感じられた。

ミステリと言う勿れ / Do not say mystery
7

主人公の考え方が面白い。

この作品はドラマ化しており、少女漫画が原作です。物語の主人公は大学生で彼女なし、というより人と関わりたくないと自称する中、様々な事件に巻き込まれ、推理していくストーリーです。
この主人公ですが、その推理の仕方が普段は何とも思わないことをつい疑問に感じてしまうことから始まってしまうのです。例えば石はなぜ石なのか、なぜ恋愛をしないといけないのか、なぜ被害者はこんなことをしたのだろうなど、小さなことからだんだん深く考えていきます。そして、この疑問を自分の場合はこうするといった理論も交えるのです。
この考えが推理の時に語っていくのですが、特に犯人の心情をその疑問心から少しずつ考え抜いていくシーンは賛否両論ありますが今後の生き方として学ぶこととなるでしょう。また、主人公も表情もなく淡々と語るのでそれぞれの視点で読むことができます。
キャラクターも個性的で主人公はアフロ頭、刑事は2人いて1人は頼りなく主人公に頼ってしまう刑事であったり女性刑事で、事件に関わるにつれて主人公に惹かれていったりライバルは指名手配の友人など推しを探してしまうキャラクターばかりです。何よりキャラクターの名前がとても独特なのでその名前に惹かれることも多いです。これまでのミステリー作品とは全く異なるのでとても新鮮に感じることができます。