主人公の考え方が面白い。
この作品はドラマ化しており、少女漫画が原作です。物語の主人公は大学生で彼女なし、というより人と関わりたくないと自称する中、様々な事件に巻き込まれ、推理していくストーリーです。
この主人公ですが、その推理の仕方が普段は何とも思わないことをつい疑問に感じてしまうことから始まってしまうのです。例えば石はなぜ石なのか、なぜ恋愛をしないといけないのか、なぜ被害者はこんなことをしたのだろうなど、小さなことからだんだん深く考えていきます。そして、この疑問を自分の場合はこうするといった理論も交えるのです。
この考えが推理の時に語っていくのですが、特に犯人の心情をその疑問心から少しずつ考え抜いていくシーンは賛否両論ありますが今後の生き方として学ぶこととなるでしょう。また、主人公も表情もなく淡々と語るのでそれぞれの視点で読むことができます。
キャラクターも個性的で主人公はアフロ頭、刑事は2人いて1人は頼りなく主人公に頼ってしまう刑事であったり女性刑事で、事件に関わるにつれて主人公に惹かれていったりライバルは指名手配の友人など推しを探してしまうキャラクターばかりです。何よりキャラクターの名前がとても独特なのでその名前に惹かれることも多いです。これまでのミステリー作品とは全く異なるのでとても新鮮に感じることができます。