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ke1ji1224x8のレビュー・評価・感想

うちの弟どもがすみません
10

こんな弟が欲しい!

母親の再婚がきっかけで弟が4人もできた主人公・糸が、ひとつ屋根の下でその弟たちと過ごすドタバタラブコメディ。一言で言うとそんな感じの漫画。
主人公・糸ちゃんの相手は長男の源。この長男が不愛想でめちゃくちゃクールなんですけど、やたらと距離感が近かったりするので、見ていてすごくドキドキしてしまいます。家族として接しているらしいですが、どう見ても意識しているようにしか見えなくて、「この長男鈍すぎない!?でもそういうところが女心を擽られる!」と、まんまとハマってしまってます。
主人公の糸ちゃんも感情豊かで、可愛くて素直で優しくて家族想い。こんな女の子と一緒に暮らしてたら、そりゃあもう惚れないわけないよなと納得してしまいました。
とにかくストーリーも良ければ、登場人物も魅力的。嫌なキャラは1人としていませんでした。
糸ちゃんが源に恋をしてしまい葛藤するシーンや、糸ちゃんのことを初めて女の子だと意識する源。そこまでに辿り着くのに高校生らしい青春を繰り広げるキャラクターたちが、この先どういう風になっていくのか。単行本の発売が楽しみすぎてわくわくしてしまいます。
糸と源以外の弟たちがメインの話もあり、中弛みせずずっと読んでいられる魅力的な漫画の1つです。

ブルーエンゼル
7

アクロバット飛行の映像詩、映画『ブルーエンゼル』

米合衆国海軍所属の曲技飛行チームである「ブルーエンジェルス」は米国内を巡業してジェット戦闘機の曲技飛行を披露していますが、この模様を収録して製作されたのが1975年日本公開の映画『ブルーエンゼル』です。当時使用されていた機体は「神々の重戦車」と呼ばれた鈍重な感なきにしもあらずのF4JファントムII戦闘機です。ベトナム戦争時の北爆では北ベトナム空軍のMig戦闘機と死闘を演じて損害も被ったことのある機体で、実際には軽快な運動性能を有しています。元々はテレビコマーシャルやドキュメンタリーを撮影していたポール・マーローは友人と出かけた折りにファントムII・ブルーエンジェルスの勇壮なアクロバット飛行を目の当たりにして映像の素材にする決心をしたそうです。彼がこの映画の製作/監督に収まっているのはこういう事情があるからなのです。マーローが撮影したのは28時間分の「ブルース(=ブルーエンジェルス)」の飛行シーンそのほか、録音したのは飛行時の音声ほか30時間分。これらの膨大な素材から映像的に映えるシーンのみを抽出してわずか90分のフィルムに集約をしました。製作には2年半の時間が費やされて、完成までに資金難の危機に見舞われたこともありましたが、マーローの不屈の精神によって映画は完成されたのです。

バツイチは恋のはじまり
9

みんなハッピー

一回目の結婚は失敗するから、適当な人として、早くバツイチになろうっていうふざけた話だけど、おもしろかったです。なんか、そんなのに利用されるなんてかわいそうだって感じですが、フィクションとして面白い設定だし、すぐに別れられるはずなのに別れられないってのが、王道でやっぱりなって思いました。その後、何をしても、好きなままでいてくれるジャン=イヴがいいです。ちょっと変わった人なのかなと思いましたが、見ていくうちに、この男、いい男じゃんってなりました。だからって、ライバル役が嫌な奴とかってこともなくて、そっちもいい男なんですけどね。てか、この中の人は行動力がありすぎです。あんなに簡単に海外に行けるもんなんですか。不思議でした。そして、そのあと、お決まりの展開になるけど、その展開でうれしかったというか、やっぱり一番好きな人と結婚するのがいいし、自分の気持ちに嘘をつくのはよくないなと思いました。それに、それで振られた側にも新たなロマンスがありそうな感じで終わるのもよかったです。みんなハッピー、それがコメディ映画に絶対に必要なことで、見終わったあと、ほっとできました。すごくかわいくて、大好きな映画です。何度も見たくなります。

ザ・マスター / The Master
8

2人の男優がすごい。

ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンというどちらも癖の強い、演技力もめっちゃある俳優を使っていて、とても見応えがありました。
なんで洗脳されるの?とか普通の精神状態の時は思うけど、戦争で傷つき、誰からも求められていないと思って生きていていたフレディにとって、マスターの存在だけが自分がいていい証だったのかなと思います。それくらい彼の精神は病んでいたし、彼の気持ちに共感できました。マスターは上の者としてさすがで、別れる時も、それが運命であること、あなたのことを嫌いになったからではないことみたいなことを言ってて、最後の最後までフレディの心を掴んでいたと思いました。そんなことなかなかできません。もちろん、本当に気があったとか、何か周りにはわからないものが2人の間にあったのかもしれませんが、もしかしたら、本当にただフレディを利用していただけなのかもしれません。そう思うと、ほんと宗教というものは怖いものだなと思います。
ホアキンはジョーカーを見たときも思いましたが、マジで常軌を逸した役が似合います。演技はもちろんですが、顔とか体つきがいいです。やせ細った、骨ばった顔が繊細そうで、それでいて目力があって、すごくいい顔だなと思います。