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kaoruckzuck4のレビュー・評価・感想

とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun
9

可愛く強い主人公ビリビリ中学の物語

学園都市内で起こる色々な事件そして日常の数々を描いたアニメです。主人公の御坂美琴は学園都市が誇るレベル5の一人自在に電撃を操り超電磁砲と言われる電撃姫です。またその強さとは裏腹に可愛い物が大好きでそのギャップも魅力の一つです。
相方の白井黒子や初春、佐天さん達とこの街を舞台に様々な事件を解決したり時には女子トークもありで見ていて飽きません。御坂がピンチの時に現れる上条さんも最高のタイミングで来てくれます。自販機に蹴りを入れたり、立ち読みが趣味な御坂ですが。流石はお嬢様です成績優秀、運動神経もよくその上ヴァイオリンまで引けちゃいます、そして時折スカートから見える短パンが恥じらいがあって可愛らしいです。時にはスキルアウトを倒しとても頼りになる御坂ですが上條さんの前で見せる姿は年齢相応の女の子です、自分の気持ちに素直になれない典型的なツンデレ娘になってしまいます。ですが最終回が近くなりシリアスな展開が増えると体を張って町を守るとても正義感の強さと仲間を思う気持ちを見せてくれます。テレスティーナ木原との戦いの中で「黒子ぉ〜」と叫び相方を呼ぶシーンは一見の価値がありますとても格好いいシーンで何度見ても名場面の一つだと思います。仲間と一緒に成長していく主人公、御坂美琴が活躍するとある科学の超電磁砲とても良い作品です。

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー / A Chinese Ghost Story / 倩女幽魂
10

正直者が報われる世界

主人公は香港映画界のスターであるレスリー・チャン、主人公を助けるのは台湾出身女優のジョイ・ウォン。まずストーリー云々の前に、宣伝ポスターやDVDの表紙になっているジョイ・ウォンの物憂げな表情に引き込まれてこの映画を観たという方も多いことでしょう。とはいえ作品自体もなかなか見ごたえがあり、単なるチャンバラ系やSF作品とは一線を画す魅力があります。香港映画を初めて観る方にも自信をもってお勧めします。純朴で優しく正直者の主人公が、ひょんなことから魔物と戦うことになるものの、魔物一味のうちの一人が主人公の味方のような存在となり、何かと助けてくれるようになります。
この作品の魅力として、まずは主演・助演の俳優陣の豪華さや美しさなどの見ごたえが挙げられますが、ほかにも大ヒット作としての要素が数多く盛り込まれています。主人公のピュアさに最初から最後までブレがないことや、敵である魔物界に身を置く存在が最大の味方となってくれるという人間味の表現、しかも純朴でやや鈍感な主人公がほとんど気づかないところで陰ながら救う控え目さなどが印象に残ります。そしてラストには、互いの立場の違いから切ない結末を迎えますが、それでも主人公は前を向いて明るく生きていこうとします。
西洋のゴースト系とは明らかに異なり、東洋ならではの繊細な心理描写や、人間関係における微妙なやりとりには、日本人ならとても共感できると思います。一度みればもういいや、となる映画も多い中で、この作品は何度も何度も繰り返し見たくなる魅力があります。

ダイヤのA / ダイヤのA actII
9

野球未経験でもアツくなれる!!

(※設定に関するネタバレがありますが、ストーリーに関するネタバレはありません。設定から新鮮に読みたい!という方はご注意ください)
野球漫画に限らず、スポーツ漫画の王道パターンとして「弱小校の主人公が成長・才能開花して強豪校を倒す」という形があると思いますが、この作品では田舎中学の主人公「沢村」がピッチャーとしての才能を見込まれ東京の強豪校「青道高校」へスカウトされるところから物語が始まります。

「才能があって強豪校スタートかよ」と思うかもしれませんが、”部内生存競争”に勝ち残らなければ一軍どころか試合にすら出られないという、強豪校ならではのリアルなハードルがあり、もちろん他の部員も有能揃い。
中学時代に地元のスターだった選手が生存競争に埋もれ、ポジション転向という悔しい思いをしながら、試合に出るため、チームの力になるために必死にもがく姿も描かれており、強豪校ならではの過酷な現実がとても新鮮で惹かれました。

主人公以外の青道メンバーのみならず、ライバル校のメンバーまでも魅力的でキャラが立っていて、それぞれのドラマが細かく描かれており飽きさせません。イケメンも多いので、女性読者でも夢中になれるのでは…?

作画も綺麗で、特に試合のシーンはセリフが少ないシーンも多く、テンポ良く読み進めることができます。一方で、ボールの勢いや迫力、選手の動きが、とても洗練された作画・コマ割りで表現されていて、ついつい前のページにもどって読み直したくなります。

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり
8

薬剤師が主人公の病院マンガ

今まで医師や看護師を主人公とする作品が多かった中で、これは薬剤師を主人公とするマンガです。主人公、葵みどりは8年目を迎える薬剤師。年齢は30才を過ぎています。医師が処方した薬に疑問があった場合、疑義照会と言って、医師に確認をもらわないと明らかな誤りでも勝手に変更することはできません。「よきにはからえ」的な医師の対応が、薬剤師と医師の力関係をよく表しています。もう一つの視点が、患者さんやその家族との関係です。薬剤師は入院患者に対して、薬剤について説明したりフォローしたり、ときには医師にその内容を伝えて調整を図ったりします。患者さんの病気に対する思い、薬に対する思いをくみ取ることも薬剤師の大切な仕事です。生真面目なみどりは、患者さんへの「思い入れ」がとても強く、患者さんの家まで行ってしまうこともあります。みどりと患者さんの関わりを通じて浮き彫りにされる、患者さんの「生活像」そして、「患者さんへの生活への介入(ときにやりすぎ)」の場面が、様々なエピソードとともに丁寧に描かれています。患者さんの心理がきめ細かく描かれていることも、この作品の魅力です。その背景には、みどりの亡母、そして妹の「病気との闘い」がありました。みどりは小学生のときに、妹を白血病で亡くしました。その時、親身になって幼い「みどりちゃん」を気にかけてくれたのが、病院の薬剤師さんだったようです。この辺で、みどりが薬剤師を目指した理由が明らかになり、また、萬総合病院に入職した「ご縁」も納得できる感じです。
みどりは総合病院の薬剤師ですが、地域のドラッグストアや在宅を行う薬局薬剤師との連携もあります。若くて情熱的で、でもちょっとおっちょこちょいなみどり、きっと恋バナが…と読者は期待しますが、残念ながらみどりの恋バナは最後まで出てきません。今後みどりはどう成長していくのか、私生活ではどんな「出会い」が待っているのか、まだまだ期待されます。続編が出ることを待ち望んでいます。