go-1005095342197766624471@go-1005095342197766624471

go-1005095342197766624471
go-1005095342197766624471
@go-1005095342197766624471
3 Articles
2 Reviews
0 Contributions
0 Likes
go-1005095342197766624471

go-1005095342197766624471のレビュー・評価・感想

欲望(1967年の映画) / Blowup(1967 film)
9

若き日のジャズミュージシャンのハービー・ハンコックが映画音楽を担当したカウンターカルチャー期の異色映画

映画『欲望』は1967年に公開されたミステリースリラー映画で、監督はミケランジェロ・アントニオーニ、製作はカルロ・ポンティです。
この作品はアントニオーニにとって初めての英語での作品で、不意に殺人を写真に撮影したと思い込んでいるファッションカメラマン役にディヴィッド・ヘミングスを配しました。
共演は、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、サラ・マイルズ、ジョン・キャッスル、ジェイン・バーキン、ツァイ・チン、ピーター・バウエルス、ギリアン・ヒルズ、そして1960年代のモデルであるヴェルシュカ。
映画の筋書きはジュリオ・コルサルタルの短編『悪魔の涎』(1959年)に霊感を受けています。
脚本はアントニオーニとトニーノ・グエラが担当し、それに英国の脚本家エドワード・ボンドが会話部分を執筆。
撮影はカルロ・ディ・パルマです。
映画音楽の作曲はジャズピアニストのハービー・ハンコックで、作中ではそのほかにロックグループのヤードバーズの曲も使われています。
映画は1960年代のスウィンギングロンドンのサブカルチチャーを背景にしています。
本作は、それまでイタリアでネオリアリズモの名匠として活躍していたアントニオーニが一転して英語圏の映画の監督を引き受けた記念碑的な一作として位置付けることが可能です。
アントニオーニは当初音楽をあてないドライな作風でカウンターカルチャー期のロンドンのサブカルチャーを切り取るつもりだったらしいのですが、デビューしたてのハービー・ハンコックのライブ演奏を耳にして急遽、映画音楽にハービー・ハンコックを起用したというエピソードも今日に至るまで有名です。
というように、1960年代の文化・風俗に関心のあるコアなファンにはヨダレが出るくらいに凝ったつくりになっている、今となっては若干「知られざる名作」の趣きのある作品です。

働かないふたり
7

ゆるすぎなニートの兄妹に脱力

主人公は実家暮らしのニートの兄妹。彼らのゆるい日常が描かれたコメディーです。
いつもスウェット姿で部屋にこもり、夜中ゲームに明け暮れて、朝になると寝る。
そんなダメダメな生活の中の面白エピソードがギャグになっており、読んでいていい感じに脱力できます。

二人が恋人同士ではなくて、兄妹というところも和めるポイントです。
なんとなく関係性が、『干物妹!うまるちゃん』のお兄ちゃんとうまるちゃんに似ていますが、うまるちゃんのお兄ちゃんが社会人なのに対して、この漫画はお兄ちゃんまでもが完全なるニート。
なので引き締まるところがなく、どこまでもゆるみっぱなしです。
ですが、一応、ダメ過ぎる妹に対して、お兄ちゃんの方が一枚上手のようで、ボケとツッコミのような役割ができていて笑わせてくれます。
そんなお兄ちゃんのことを妹が、エニート(エリートのニート)と呼んだときは、はじめて聞く言葉に衝撃を受けました。

一緒に住んでいる両親や、兄の友達なども、二人に対して叱咤するでもなく、とにかく生暖かい作品です。
漫画の中に出てくる隣人の会社員女性が、兄妹のダラけた姿に癒されるように、読んでいると、些細なことがどうでもよくなってきます。
登場人物に嫌なヤツがいないのもポイントで、なんの争いごともなく、嫌味のない漫画です。
そして、なぜか漫画の内容とは反対に、頑張らなきゃなという気持ちになりました。
ギスギスしているとき、疲れているときに読みたい漫画です。