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doragaiden32のレビュー・評価・感想

キングコング:髑髏島の巨神
8

モンスターバーズの本格始動となった新生キングコング映画

2017年に公開されたレジェンダリー・ピクチャーズ制作の怪獣映画で、怪獣映画の元祖『キングコング』の2005年版以来の12年ぶりの新作。レジェンダリーが既に制作していた2014年版『ゴジラ』とのクロスオーバーを想定した、「モンスター・ヴァース」の2作目となります。
1970年代の過去を舞台に、コングが守る髑髏島に遭難してしまった調査チームが、島に住む数々の巨大生物の襲撃に遭いながら脱出を計るあらすじとなっています。

2005年版が『コング』初代のリメイク的な作品でほぼ巨大なゴリラといった印象だったのに対し、本作におけるコングは直立。最初から30mの巨体で(後に現代が舞台になるのとゴジラと並びたつ必然性から更に巨大になりますが)、近代兵器でも死なないなど文字通り”大怪獣”となっています。
本作でも多少は描かれているものの、これまでの作品のような”美女と野獣要素”は薄目など、コングのキャラが大幅に(イメージを崩しすぎない方向で)変化が行われたためにより娯楽性が高まっていました。

また2014年版『ゴジラ』では多少遠慮気味(?)だった怪獣描写も、本作から出し惜しみなしになっていき、モンスターヴァースの痛快な怪獣プロレス(件出し惜しみなし)路線を決定づけた作品になってる印象でした(笑)。

また70年代が舞台ということもあり、ベトナム戦争を背景にした独特の雰囲気も印象的でした。次回作以降の伏線としてゴジラの存在も匂わせる描写も多々あるので(この辺りはユニバース映画あるあるな感じですね笑)ゴジラファンも楽しめる作品になっていますね。

決してマネしないでください。
8

歴史に埋もれた天才、奇才達

第1巻をあまり期待せず読みました。非常に面白い科学漫画でびっくりしました。物理や化学等理系が苦手な人でも充分に楽しむ事が出来ます。
なぜなら、この漫画のテーマが科学史を基本としているからです。この学問は自然科学の歴史がどうやって発見されたのかを追求するものです。そこには科学の難しい数字ばかりではなく、あまたの科学者達の人生史が存在します。登場する科学者達は一般にはマイナーで、研究に全てを捧げた、ちょっと変わった人達です。しかし、彼らの研究無くして私達の今の生活は成り立ちません。
物語は物理学の大学研究室が舞台で主人公はここの研究生です。部外の2人の友人や担当教授、その友人の医師、そして主人公が片思いする食堂のお姉さん、謎の着ぐるみの天才女子学生が主な登場人物で、コメディ色が強い作品です。
彼らが科学の研究や実験をしながら、その基を発明した科学者の人生をたぐっていくという、ありそうで無かったストーリーです。
理科が好きな子供達は絶対に読むと勉強になると思います。大人でも個性的でイタい科学者達の人生を楽しむ事が出来ます。
さらに、巻末におまけマンガがついていて、天国のバーで楽しむ科学者達の姿がユニークに描かれています。