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歴史に埋もれた天才、奇才達
第1巻をあまり期待せず読みました。非常に面白い科学漫画でびっくりしました。物理や化学等理系が苦手な人でも充分に楽しむ事が出来ます。
なぜなら、この漫画のテーマが科学史を基本としているからです。この学問は自然科学の歴史がどうやって発見されたのかを追求するものです。そこには科学の難しい数字ばかりではなく、あまたの科学者達の人生史が存在します。登場する科学者達は一般にはマイナーで、研究に全てを捧げた、ちょっと変わった人達です。しかし、彼らの研究無くして私達の今の生活は成り立ちません。
物語は物理学の大学研究室が舞台で主人公はここの研究生です。部外の2人の友人や担当教授、その友人の医師、そして主人公が片思いする食堂のお姉さん、謎の着ぐるみの天才女子学生が主な登場人物で、コメディ色が強い作品です。
彼らが科学の研究や実験をしながら、その基を発明した科学者の人生をたぐっていくという、ありそうで無かったストーリーです。
理科が好きな子供達は絶対に読むと勉強になると思います。大人でも個性的でイタい科学者達の人生を楽しむ事が出来ます。
さらに、巻末におまけマンガがついていて、天国のバーで楽しむ科学者達の姿がユニークに描かれています。