asahiko2@asahiko2

asahiko2
asahiko2
@asahiko2
22 Articles
3 Reviews
0 Contributions
0 Likes
asahiko2

asahiko2のレビュー・評価・感想

シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜
8

おしゃれなフランスの風景と美味しそうな料理が楽しめる旅行のような映画です!

フランス映画はおしゃれすぎるものが多いのであまり多くは観ないのですが、この作品は85分と短いながらもコメディとハートフルな展開が相まって、とても楽しく観ることができました。ストーリーは、個性的でこだわりの強いシェフ(ジャン・レノ)が天才的な味覚の持ち主である若手料理人(ミカエル・ユーン)との出会うところから始まります。高級3つ星レストランの評価を守るため、メニューを考案していく中で多くのことに改めて気づかされながらも、奮闘していく様子を描いたものです。この映画はフランスの街並みやレンガ作りの建物、のどかな田園風景など多くの描写があるので、自分が行ってみたような気持ちがして、旅行気分で観ていられる作品です。2012年の上映でしたので少し古い映画にはなるのですが、さすがヨーロッパの街並みは変わらず豪華で、看板や人、ビルやちょっとした裏路地など、ノスタルジックな気分が満載です。また、フランス料理の基本であるブイヨン、ピュレ、煮込みなどのシンプルだけど手のこんだ料理の数々にとても芸術的なセンスがあって、驚かされました。よく料理番組やバラエティなどを見るのですが、フランス料理がここまで手が混んでいて、しかも火の当て具合、使う食材なども味によって計算され尽くしているとは思っていませんでした。日本であまり聞いたこともない食材が多かったので、改めて本場のフレンチが食べてみたくなりました。

シロメ
8

本物の怖がりの方には、これ。

フェイクドキュメンタリーの名手、白石晃士監督によるホラードキュメンタリー作品。
主演には当時売り出し中だったももいろクローバー(後のももいろクローバーZ)を起用しているが、よくあるアイドル主演映画とは一味も二味も違う。
というのも、ももクロの面々にはこれが映画撮影であることを伝えず、架空のテレビ番組の撮影と偽って撮り始めている。
そのうえで心霊現象風の様々な仕掛け(不気味なラップ音がしたり、呪われた男が泡を吹いて倒れたり)が襲い掛かり、演技ではない、ももクロのリアルな怖がりようをこれでもかと堪能できる。
つまり本作はフェイクドキュメンタリー映画であり、それと同時に物凄く手の込んだドッキリ映像なのである。
「シロメさま」という不気味な都市伝説(もちろん架空)をテーマにしていて、話の筋としては「下手をすれば呪われてしまうが、上手くいけば願いを叶えてくれるから、アイドルとして紅白歌合戦出場をお願いしに行こう」というもの。
アイドルグループを売り出すことを目的の一つにした映画だが、その点でフィクションと現実がリンクしているのである。
恐怖に震えながらも、何とか撮影をやり遂げようとするももクロの姿を、時に笑って時に共感して見ることができる。
やはり、「演技でない」ことからくる臨場感が、最大の見どころになっているだろう。
ちなみに、メンバーの中で早見あかりだけは“仕掛け人”側だったようで、自然な調子でメンバーの行動や考えをコントロールしており、間違いなく本作のMVPと言える。
ただ、その本人がのちにグループを脱退してしまうことを思うと、これもまた現実と虚構の境界が揺らいでくるのだが……。

SPY×FAMILY / スパイファミリー
8

ギャグ要素満載のスパイ、アクションコメデイ漫画!

イギリスを舞台とした、凄腕のスパイの夫、殺し屋を家業とした妻、人の心を読める超能力を持つ6歳児の家族のコメディ漫画です。あることをきっかけにこの3人は疑似家族として同居することになります。スパイの夫は1つの国を守るため、情報収集できるようスパイであることを隠すために。殺し屋の妻は自身が殺し屋であることを実の弟に隠すために。6歳児は自身が超能力を持つことを本当の家族に知られて孤児になった経験から、能力を隠すことで家族を得るために。3人それぞれみんなが自分自身のことを隠しながら疑似家族として生活していきます。
彼らの職業・能力的には緊張感漂う設定であるはずが、妻の天然ボケや6歳児ならではの行動に、夫はスパイであることを知られないための責任感から振り回されるハメになります。その様子は本当の家族に負けないくらいのアットホームさで微笑ましく、面白いです。特に6歳児である娘アーニャは、超能力により父や母の本当の姿を知っているはずにも関わらず、あまりにも2人が良い父母を演じてくれるため居心地良く過ごしており、本当の家族以上に信頼している描写は心温まります。
イギリスのヒーロー、ジェームズ・ボンドが活躍する007やハリウッド映画のMr&Mrsに通ずる場面などもあるので、そういった作品が好きな方にもおススメです。