シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜

シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜のレビュー・評価・感想

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シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜
8

おしゃれなフランスの風景と美味しそうな料理が楽しめる旅行のような映画です!

フランス映画はおしゃれすぎるものが多いのであまり多くは観ないのですが、この作品は85分と短いながらもコメディとハートフルな展開が相まって、とても楽しく観ることができました。ストーリーは、個性的でこだわりの強いシェフ(ジャン・レノ)が天才的な味覚の持ち主である若手料理人(ミカエル・ユーン)との出会うところから始まります。高級3つ星レストランの評価を守るため、メニューを考案していく中で多くのことに改めて気づかされながらも、奮闘していく様子を描いたものです。この映画はフランスの街並みやレンガ作りの建物、のどかな田園風景など多くの描写があるので、自分が行ってみたような気持ちがして、旅行気分で観ていられる作品です。2012年の上映でしたので少し古い映画にはなるのですが、さすがヨーロッパの街並みは変わらず豪華で、看板や人、ビルやちょっとした裏路地など、ノスタルジックな気分が満載です。また、フランス料理の基本であるブイヨン、ピュレ、煮込みなどのシンプルだけど手のこんだ料理の数々にとても芸術的なセンスがあって、驚かされました。よく料理番組やバラエティなどを見るのですが、フランス料理がここまで手が混んでいて、しかも火の当て具合、使う食材なども味によって計算され尽くしているとは思っていませんでした。日本であまり聞いたこともない食材が多かったので、改めて本場のフレンチが食べてみたくなりました。