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Via_wn4のレビュー・評価・感想

羅生門(1950年の映画)
9

初期黒澤映画の最高傑作!

『羅生門』は1950年に公開された時代劇風の心理スリラー/犯罪映画で、監督は黒澤明、撮影の宮川一夫と緊密に連携をとりながら製作された。出演は三船敏郎、京マチ子、森雅之、志村喬。さまざまな登場人物が侍が森の中で殺されたさまを語ります。映画の筋書きと登場人物は芥川龍之介の短編『薮の中』に基づいていて、タイトルと枠になる物語は、芥川の別な短編『羅生門』をベースにしています。ストーリーのすべての要素は大部分が等価で、森の中の賊に神道の霊媒を通して語りかける殺害された侍、僧、妻の暴行、嘘をつくことで自分の理想を示そうとる、できごとについての不誠実な「語り」。
本作の筋書きはさまざまな登場人物が、同じ小事件について、主観的。代替的、手前がっての、そして相矛盾する語りをなす点にあります。この作品は1951年のヴェネツィア映画祭の金の獅子賞や1952年の第24回アカデミー名誉賞などの複数の賞を受賞し、かつて製作された映画の中で最も偉大な作品の1つと考えられています。『羅生門』効果は、黒澤作品に因んで命名されています。
海外の映画批評家の多くは、本作に対して好意的な評価をしています。『ニューヨークタイムズ』紙のボズレー・クラウザーは「この映画が持つパワーのほとんどは、黒澤監督が用いたカメラワークの素晴らしさに由来している。撮影は見事で、映像の流れは言葉にできない表現力がある。音楽や効果音も見事であり、役者たちの演技も刺激的だ」と評しました。ロジャー・イーバートは本作を自身が選ぶ最高の映画のリストに加えています。

稲葉浩志
8

二人組であるB'zとはまた違った楽曲の雰囲気を味わうことができます。

B'zといえば1988年にメジャーデビューして以来、日本の音楽シーンのトップを走り続けている印象を受けます。ボーカルの稲葉さんとギターの松本さんはそれぞれ1990年代後半からソロ活動も始めており、稲葉さんはB'zで活動している時に見せるパワフルな歌声そのままに、作詞はもちろん、作曲も手がけられています。
1998年に発表されたアルバム「マグマ」は最初のフルアルバムにして最高傑作とも評されるほど高い完成度を誇ります。おすすめは「愛なき道」と「arizona」とです。「愛なき道」は歌詞が哲学的で解釈するにもリスナーによって様々な意見が出ることでしょう。タイトル通り、アメリカのだだっ広い道をオープンカーで疾走するような感覚で、ラストのピアノのアレンジなど聴きどころがたくさんあります。「arizona」はアメリカのアリゾナ州のことで、稲葉さんが詞を書くと大自然の光景の中にもどこか物悲しさを感じます。
2002年に発表されたアルバム「志庵」は、思案と掛けられたタイトルで情熱的でも内省的でもあり、様々な不思議な魅力を感じることができます。「ファミレス午前三時」という一風変わったタイトルの楽曲はギターの弾き語り形式で、特に印象に残っています。
2004年に発表されたアルバム「Piece Of Mind」はちょうどイラク戦争の頃に作詞されたのか、普遍的な平和に対する思いなど歌詞から感じ取ることができます。ここでは特に「ハズムセカイ」という楽曲がおすすめで、何はなくても君がいるだけで僕の世界は変わる、という揺るぎなさに励まされます。
シングルでも「遠くまで」や「AKATSUKI」といった聴き応えのある作品が多いので、パワフルなB'zのイメージを抱いている方にもおすすめです。