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9ntomoのレビュー・評価・感想

WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球
7

今までとは違う新しいパワプロ

Switchやプレステで100円でダウンロード出来るオンライン対戦専用のパワプロ。
今までのパワプロはサクセスモードをプレイして、自分でキャラを作りプロ野球チームに入れて楽しむものだったが、今作は今までのシリーズに登場したオリジナルキャラを自由に選んで、自分だけのチームを作りオンライン対戦するものとなっている。
もちろんオリジナル変化球などもそのままあるため、どんなチーム作りをするか自分次第である。また、それぞれ選手にはコストが設けられており、強い選手はかなりコストが高く設定されている。このコストは普通にオンライン対戦をするだけなら気にする必要はあまりない。しかし、オンライン大会ではコスト制限が設定されているため、自由に選手を選ぶことは出来るがチームの総コストが大会の設定を超えないようにしなくてはいけない。そのため投手にコストを割くのか、守備やバッターに割くのかというチーム作りも醍醐味となっている。
大会では1度チームを決めてしまうとその大会が終わるまではチーム変更や修正は出来ないため、戦術を考え抜いた上で臨むようにしたい。お馴染みのキャラを使い、世界中のプレーヤーとオンライン対戦が出来る今作はかなり熱い仕上がりになっている。
値段もお手軽なので1度やってみることをおすすめする。

きみの瞳が問いかけている
9

罪について

三木孝浩監督らしい、清楚で奥深く、精神性の高い映画。
暴力シーンが出てきても、それが必要不可欠な大切なシーンだと思える。ただのアクションを見せたがっているとは、決して思わない。罪は、誰もが生きている間に大なり小なり起こしてしまう。その償いや、その後の生き方について語られている。また、人生の途中で盲目になると、何気なく見ていた家族の顔、庭に咲いている花などは細かく思い出せなくなるというのも、切なさを感じざるを得ない。
主人公のプロボクサーの男性、そして彼に巻き込まれた盲目の女性の出会いは、良縁なのか悪縁なのか。罪意識を強く持って生きてきた2人が出会うことで人生の清算がはじまっていく。
最終的には、自分を許すことが、自他共に守ることへと繋がる。聖なる教会やシスターの言葉がキーとなる。クライマックスでは、離れ離れになった2人が、愛犬の行動や懐かしい音楽、思い出の場所などに導かれて、本当の再会を果たした。三木監督の、ストーリーの繋がりを感じるたびに感動するカットがふんだんに詰め込まれている映画である。

Eminem / エミネム
7

いつも何かと闘っている、歪んでいるけどスゴイ男

ぶっ飛んだ皮肉とユーモア、そして反骨精神に溢れるラッパーであり、とにかくインパクトがすごいと思います。
また、自身が主演を務めた半自伝映画『8 Mile』で語られたように、ハンデを乗り越えてのし上がってきたたくましさには、人々を惹きつけるものがあります。
この「8 Mile」は、予想を超えた感動作となり、エミネムファン、HIP HOPファンにウケるだけではなく、映画界からも高く評価されました。
ビッグアーティストとなり成功してからも、いつも何かと戦っているようなエミネムは、他のアーティストに対するディスも頻繁にされており、もはや名物となっている感があります。
しかし、一度ディスったことのあるリアーナと共演し、仲良くツアーを周るなど、あまり深い意味はないようで、面白いネタぐらいの感覚で見ていられます。
エミネムの曲の中には違和感を覚えるところがあり、それは自己愛の大きさです。
例えば、Didoの哀しげな歌声をフィーチャリングしたヒット曲「Stan」の内容は、自分の狂信的なストーカーとなってしまった男についてのストーリー。
また、まったく交際した経緯のない(と言われている)マライア・キャリーに対して、「俺の嫁になるのか?」と曲中でラップし、マライアに「Obsession」で反撃されています。
自分自身を讃えるラップはセルフボーストと呼ばれ、HIP HOPのジャンルの中ではよくあることなのに、なぜエミネムの場合は悪目立ちするのか?
それは、彼の自己愛が歪んでいるところにあるのではないかなと思います。
曲を聴いていても、ゴシップなどで入ってくる情報にしても、内面に大変なものを抱えているのだろうな?と予想できます。
とは言え、そんな歪んだ精神だって、ill、sick、などと、病んでいるほどヤバいと表現されるHIP HOPの世界ではアドバンテージをとる強みになります。
そして、その困難を抱え、常に闘い続けるエミネムだからこそ、同じように苦難を味わっている人々を力づけることができるのでしょう。

ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ
7

いろいろ取り入れての素潜り

人類初の素潜り100mを記録したフリーダイバー、ジャック・マイヨールのドキュメンタリー映画です。
この人って「グラン・ブルー」のモデルの人なんですね。「グラン・ブルー」自体は見たことないのですが、清水ミチコさんがラジオでその映画のことを語っていたので、ああ、あの映画の人かとびっくりしました。
彼が素潜りのために禅やヨガを取り入れていたり、イルカの調教師をしていたりして、ほんとに素潜りのためにできることは全部した、そういう人だったんだなと思いました。これくらい極めた人じゃないと偉業は達成できないのでしょうか。あと、カワウソに泳ぎも教えてました。なんか、泳ぐために生まれたというか、泳ぐのがほんとに好きなんだなと思いました。
そんな彼の最期は全然知らなかったので、まさか、鬱による自殺だったなんてびっくりしました。あんなに、楽しそうに海で泳いでいたのに、そんなことになるなんてねと思いました。まあ、家族は蔑ろみたいでしたし、それなのに歳を取ったら戻ってきて欲しいとか都合のいい話だから、そういう結末も見えていたのかもしれませんが、とても切ないなと思いました。
ドキュメンタリーなので淡々としていてドラマチックとは言えない映画でしたが、面白かったです。