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72_aaaz4のレビュー・評価・感想

フレッシュプリキュア! / フレプリ / Fresh Pretty Cure!
7

過去作とは違う新機軸を多数盛り込んだシリーズ第6作

2009年2月から2010年1月にかけて放送されたプリキュアシリーズ第6作目で、全並行世界征服を企むラビリンスとプリキュアの戦いが描かれる物語です。
前作「5GOGO」で5周年記念的な要素を経ただけに、本作はスタッフ面でも心機一転の様相になっています。これまでよりも等身が高めなキャラデザは勿論、EDがCGによるダンス、ストーリー半ばで仲間となる追加戦士が登場するといった後の作品では定番化している要素を採用していて、シリーズの新たなスタートをきった印象の作品になっています。
特に最初の追加戦士にあたるキュアパッションは、主人公たちと同年代の女子とはいえ、元敵幹部がプリキュアになるという所謂「光堕ち」の先駆けになり、強烈なインパクトを残しました。
ストーリー面では、敵であるラビリンスの実態が人工知能に支配された国家という未来への警鐘が鳴らされているのが印象的で、描写はホラー的な要素が多くやや怖くなった印象がありました。一方でプリキュアを見守る大人たちや仲間のキャラの存在感、息抜き的なオードリーゲスト回など楽しい要素も多く、プリキュアの新時代を到来させた作品になった印象です。

バイオハザード(テレビドラマ)
6

Nシリーズ『バイオハザード』の感想とネタバレ。「まったく新しい物語」というコンセプトの是非。

本作は2022年7月14日にNetflixにて公開された人気SFホラーアクションゲーム『バイオハザード』の実写化ドラマ作品です。
公開されたのはシーズン1のみで全8エピソードからなっており、これまでに公開されてきたアニメ版の関連作品や、
2002年公開の映画版『バイオハザード(Resident Evil)』とは異なる「まったく新しい物語」がコンセプト。
ストーリー構成は、人をゾンビのような怪物に変貌させるTウイルスの蔓延によって終末の危機を迎えた2036年の現在と、
14歳の姉妹である主人公ジェイドとビリー・ウェスカーの過去という2つの時間軸にまたがっています。
思春期の姉妹にとって、大手製薬会社であるアンブレラ社が開発した人工工業都市’ニューラクーンシティ’という引越先での生活は息苦しいものでした。
鬱屈とした日々を過ごす中で、父親であり、かつアンブレラ社の研究機関第一人者であるアルバート・ウェスカーが何か暗い過去を隠していることに次第に感づいていきます。
そのうち、姉妹はアンブレラ社と父親の秘密を暴くべく研究施設に潜入し、開発中の新薬’JOY(ジョイ)’の重篤な副作用の実験用として飼育されている動物を発見します。
ところが、潜入の最中、副作用であるTウイルス感染を発症した犬にビリーが咬まれたことがきっかけとなり、
徐々に父親であるアルバート・ウェスカーの過去、及び過去に旧ラクーンシティを破滅へと導いたアンブレラ社の真相が露見していくことになるのでした。
本作は「まったく新しい物語」というコンセプトの通り、全くバイオハザードシリーズについて初見の方が見ても斬新でスリリングなストーリー内容となっています。
ただ、ゾンビとの戦闘シーンが売りのホラーアクションシリーズであるため、ホラー一色に染まった作品を見たいという方には物足りない印象を受けるかもしれません。
また、主人公の姉妹のキャラクター設定はオリジナルではあるものの、ゲームシリーズで出てきたキーパーソンのネームやゲーム内のストーリーの情報がところどころで散りばめられているため、
全く前提知識がないとピンとこない部分もあると思われます。
逆に、ゲームシリーズには馴染みがあるという方にとっては、おなじみのキャラクターが本シリーズオリジナルの主人公を中心としてどのように活躍していくのかが楽しみな展開になっていると思います。

セトウツミ
9

まるで漫才? テンポの良い会話劇にクスッとすること間違いなし!

関西の男子高校生、瀬戸小吉と内海想が放課後に河原で織りなす会話劇を主軸としたコメディ漫画。
作者が元芸人ということもあり、2人の間で交わされる会話にはしっかりボケとツッコミが潜在しており、まるで漫才を見ているかのような気持ちになる。
会話の内容も本当に些細なことばかりで、男子高校生らしくくだらない、それでいて鋭さも時に秘めたやり取りに思わずクスッとなること間違いなしだ。
関数が進むごとに2人がそれぞれ抱える家庭環境や悩みなども徐々に明らかになり、読者の心にも訴えるものがあるだろう。

だが、まさかまさかのどんでん返し。ギャグマンガと思わせておきながら、最終巻では衝撃のシリアス展開、そして怒涛の伏線回収。
河原という不思議な場で育まれた2人の歪な、それでいて確固たる友情に感動させられる。
ラストシーン、河原で会うことがなくなってしまったが、LNE上で続いている2人のやり取りがほほえましい。
生涯で無二といえる友人と出会えた二人を見ていると、自分も友人を大事にしたいと思わせてくれる。
まさに「笑いあり、涙あり」を体現した唯一無二のジャンルの作品である。
1巻と最終巻で180度印象の変わる漫画に出会いたいあなたに、ぜひ読んでほしい作品だ。

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い / The League of Extraordinary Gentlemen
8

アベンジャーズの先駆け的シナリオ

大英帝国の危機に立ち向かう彼らの名は『超人紳士同盟』。謎の男「M」の手引きのもと、伝説の紳士淑女が此処に集まった。

天才的な狙撃の腕を誇る伝説の冒険家、「アラン・クォーターメイン」。
大海の剣・ノーチラス号を駈る深海の護り手、「ネモ船長」。
透明になる薬を飲んでしまった紳士泥棒、「ロドニー・スキナー」。
自身の代わりに肖像画が傷つく不死身の貴公子、「ドリアン・グレイ」。
吸血鬼に愛された麗しの伯爵婦人、「ミナ・ハーカー」。
善悪二つの人格を持つ悲劇の科学者、「ジキル博士/ハイド氏」。
アメリカからの若き諜報家、「トム・ソーヤー」。
言わずと知れた冒険談を持つ者達が一同に介し、世界戦争を巻き起こそうとする超人「ファントム」に立ち向かう。

やはり一癖も二癖もある超人同士、なかなか反りが合う筈もなく、同盟は困難を迎える。
リーダー代わりのアランも、かつての冒険で仲間も家族も失ってしまい、自分を「死期を悟って獰猛になっている虎」と自嘲し何処か斜めに構えてる始末。

だがある転機を境に、同盟のメンバーも次第に絆を深めていく。
そしてたどり着く、「ファントム」の正体とは。

伝説のヒーロー達が集うロマンとスリルのアクションストーリー。

…コテコテのB級映画ですが、個人的にはとてもオススメです。