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3jabcdeのレビュー・評価・感想

望まぬ不死の冒険者
10

死から蘇りミスリル級冒険者を目指す元冴えない男の成り上がり物語

最上位の神銀級冒険者を目指し日々努力を続ける落ちこぼれ銅級冒険者の主人公、レント・ファイナ。冒険者になって十年が経ち未だに最下級冒険者の位置にいる彼は、自分の夢を叶えるため今日も迷宮に潜る。ある日、いつも潜っている低位迷宮(水月の迷宮)で、未踏破区域を発見するが、そこで運悪く龍に遭遇し喰い殺されてしまう。そして、食い殺されたはずのレントは、魔物「骨人(スケルトン)」の姿で目を覚ました。魔物として生き返ったことを受け入れたレントは、魔物の特性である”存在進化”(他の魔物を倒すことで、相手の持っている力を吸収し更に自身を強化することができる)を利用して人間に戻ることを目指す。

その後、迷宮内をさまよいスケルトンやスライムを倒しグールにまで存在進化を果たしたレントは、他の冒険者の助けを得ることで無事に迷宮を脱出することができ、街に戻ることができた。ここから古くからの仲間や冒険者などの助けを借りて、再び神銀級冒険者を目指す第二の冒険者人生をスタートさせる。

落ちこぼれ冒険者として十年活動してきた主人公が、ひょんなことから力を手に入れ成り上がっていく物語。落ちこぼれ冒険者として活動してきたときの経験や知識と、魔物になり手に入れた力がかけ合わさり冒険者としてのし上がっていく主人公を見ているととても気持ちがいい。個人的には、存在進化をする毎に様々な問題(人間の血を欲しがる衝動に駆られる、日光やにんにくに弱くなるなど)に直面し、工夫しながら解決策を練るというこれまでのなろう作品になかったような要素もあり、とても面白い作品だと思う。

ノマドランド
8

こういう生活があるとはっ。

ロードムービーがもともと好きなので、すごくよかったです。壮大な自然が次々と映って心を癒してくれました。ノマドって聞いたことありましたが、あまりよくわかっていなかったので、この映画を見て勉強できました。すべてを投げだして自由だなとも思いますが、実は自分からすべてを捨てた人は少なくて、何かを失くして、こういう生活に入っていった人が多いのかなと思いました。ノマド生活者って本当にあんなにいるのでしょうか。アメリカは車での旅ってのがあって、大きな道路、広大な自然って感じだから、結構多いのかもしれません。みんなでいろいろ情報交換とかするオフ会的なものがあったり、なんだか楽しそうでした。でも、奥底にはいろんな不安や悲しみがあって、とても切ない話でした。ノマドのいいところはさよならがないところだというセリフがありましたが、たしかに旅で出会った人とかは次がないのが普通でも、またねってわかれたりするし、結局彼らがどうなったとか知らないから、いつまでも再会を期待できるのかもしれないと思います。そして、そんな生活は寂しくも気楽であり、そういう生活もありだななんて思えました。結構淡々といろんな出会いを描いている作品で、そこまで盛り上がるところはなかったかもですが、なんだか見た後悲しいようなさわやかなような謎の感情に襲われました。

インド夫婦茶碗
7

仲がほどよい良い夫婦

流水りんこさんのエッセイ漫画です。夫婦茶碗とありますが、子どもが生まれてからは親子の話も載っています。結構あけすけに書いていて、おもしろいです。サッシーさんにはいろいろ困ったところもあるようですが、インドカレーを作ってくれるなんていい旦那さんだなと思います。そのカレーがものすごくうまいらしいので、私も食べてみたいなと思ってしまいます(サッシーさんはお店をやっている)。子どもたちは元気で親の前だとわがままで、でも友達とかには優しい、すごくいい子に育っているなあって感じでした。家ではわがままの方が外ではきちんとしているというのは本当でしょうか。それならうちの子も安泰です。私は親子編より夫婦編のほうが好きです。親子編もおもしろいのですが、ほどよい仲の良さの夫婦の話ってのが新鮮でいいです。あと、カメとかの話もたまに載っています。私は爬虫類ってあんまりでしたが、読んでみると結構可愛いものだなと思いました。インド人との結婚って大変そうだなと思いましたけど、大変なのは結婚の時で、結婚式は長いし、手続きも煩雑でした。他は普通の夫婦と変わらないなって感じです。喧嘩して3日口を聞かないときがあったり、ラブラブな夫婦の話って感じではないですが、普通の結婚ウン年目の夫婦には共感できるネタなのではないでしょうか。