2vtakashi0207@2vtakashi0207

2vtakashi0207
2vtakashi0207
@2vtakashi0207
3 Articles
2 Reviews
0 Contributions
0 Likes
2vtakashi0207

2vtakashi0207のレビュー・評価・感想

7番房の奇跡 / Miracle in Cell No.7
8

涙なしでは見ることができません。

知的障害を持つヨング。
1人娘と一緒に暮らしていたが、ある日殺人容疑がかけられ刑務所に入ることになってしまう。
幼い娘を心配していたヨングだが、あることから娘と牢屋での共同生活が始まる。
同部屋の囚人たちの協力のおかげで娘との生活を続けていたヨングだが、殺人容疑をかけられていた彼は死刑執行が確定してしまう。
そしてその日は突然訪れる。
娘と引きはがされるヨングは「良くないことが起こる」と察し、謝罪の言葉を叫び続けた。
薄暗く狭い廊下に響くヨングの叫び声。
彼の娘もまた、父親の姿を見て泣き叫ぶことしかできなかった。

この作品は、知的障碍者の冤罪を描いたお話です。
死刑執行直前のヨングと、その様子をみて泣き叫ぶ娘のシーンは、
見ていることがつらくなるほど、悲しいシーンでした。
この経験から、ヨングの娘は弁護士を目指します。
そして最終的に、ヨングの無罪を証明したのです。

母親がおらず、父親しかいなかったヨングの娘。
その父親すらも冤罪で命を奪われてしまったのです。
しかしその経験がトラウマになることなく、立派に育ち、父親の無罪を証明する姿にグッときました。

調べてみたところ、このお話は実話だったのです。
ヨングさんの死が無駄にならず、このようなことが起きないことを祈るばかりです。
そんなメッセージもあるように感じました。

ジャコメッティ 最後の肖像 / Final Portrait
7

彫刻家ジャコメッティ創作人生最後の日々を渋く描いた『ジャコメッティ 最後の肖像』

『ジャコメッティ 最後の肖像』は2017年に公開された米英合作の劇映画で、脚本と監督はスタンリー・トゥッチ。主演はジェフリー・ラッシュ、アーミー・ハマー。クレマンス・ポエジー、トニー・シャルーブ、ジェームズ・フォークナー、シルヴィー・テステューでした。映画はベルリン国際映画祭で世界先行上映された後、英国から公開が始まりました。
1964年のパリで、著名な彫刻家アルベルト・ジャコメッティは古い友人で批評家のジェームズ・ロードに突然に出会い、数日の間に、彼のアトリエで最新の肖像のモデルになってくれるように依頼しましす。
要求にうんざりさせられながら、ロードは承諾して、そのうち数日の約束が数週間になり、ロードの生活全体がこの柔軟な性格によって無駄にされていたことを認識します。歓喜と欲求不満の狭間で苦しみ悶えながら、ジャコメッティも芸術家としての混沌としているビジョンはまさに天才が最後の傑作の一つを仕上げようとしていることをついに知るに至るのでした。
映画批評サイト「ロッテントマト」に掲げられた批評のコンセンサスには「『ジャッコメッティ 最後の肖像』では作家であり監督であるスタンリー・トゥッチが、きわめて夢中にさせる物語を忍耐強く語っている。ジェフリー・ラッシュとアーミー・ハマーによって導かれた才能あるアンサンブルが物語に花を添えている」と書かれています。