カーチェイス映画の最高峰!?
この映画は前半と後半がハッキリ分かれていて、前半は車泥棒の手練手管を見せ、後半はカーチェイスに終始するといった構成です。なんでも監督のH・B・ハリッキーという人はスタントマン出身だそうで、スタントマンならではの視点がかなり取り入れられているようです。約40分間パトカー相手にマスタングで疾走する後半は車好きならずとも興奮させられます。私がこの映画を観たのは確か小学2年生だったと記憶していますがかなりエキサイトしたのを覚えています。同じ時期にピーター・フォンダ、ウォーレン・オーツ出演の「悪魔の追跡」という映画も観たのですがこれはこれでクライマックスシーンのカーチェイスが印象に残っていました。勿論、今のアメリカ映画にもカーチェイスシーンはよくあるのですが、延々と40分間にもわたってというのは他にちょっとありません。この映画のあとハリッキーは「ジャンクマン」というこれまた派手なカーアクションが満載の作品を撮りました。やはりこの70年代は車をモチーフにした映画がありスピルバーグの「激突!」や無人の車が人々に襲いかかる「ザ・カー」などがありこれらの作品はどちらかというと恐怖映画の側面からもみることが出来る作品のようです。