バニシングin60″ / Gone in 60 Seconds

バニシングin60″ / Gone in 60 Seconds

『バニシングin60″』とは1974年のアメリカのカーアクション映画。原題は『Gone in 60 Seconds』。H・B・ハリッキーが製作、監督、脚本、主演、スタントを担当した。「どんな車でも60秒で盗む」という車の窃盗団を題材にしている。
表向きは保険調査員、その実態は車専門の窃盗集団に大きな仕事が舞い込んだ。期日までに台数を揃えようと仕事を始めた彼らだったが、盗難保険に入っていなかったたった1台の車を返そうとしたのが運の尽き。窃盗集団は総動員されたパトカーと壮絶なカーチェイスを繰り広げることとなる。
60秒でどんな車でも盗む車泥棒のテクニックと、延々繰り広げられるカー・チェイスが作品の見どころ。
また、2000年にはリメイク版である『60セカンズ』が公開された。

バニシングin60″ / Gone in 60 Secondsのレビュー・評価・感想

バニシングin60″ / Gone in 60 Seconds
7

カーチェイス映画の最高峰!?

この映画は前半と後半がハッキリ分かれていて、前半は車泥棒の手練手管を見せ、後半はカーチェイスに終始するといった構成です。なんでも監督のH・B・ハリッキーという人はスタントマン出身だそうで、スタントマンならではの視点がかなり取り入れられているようです。約40分間パトカー相手にマスタングで疾走する後半は車好きならずとも興奮させられます。私がこの映画を観たのは確か小学2年生だったと記憶していますがかなりエキサイトしたのを覚えています。同じ時期にピーター・フォンダ、ウォーレン・オーツ出演の「悪魔の追跡」という映画も観たのですがこれはこれでクライマックスシーンのカーチェイスが印象に残っていました。勿論、今のアメリカ映画にもカーチェイスシーンはよくあるのですが、延々と40分間にもわたってというのは他にちょっとありません。この映画のあとハリッキーは「ジャンクマン」というこれまた派手なカーアクションが満載の作品を撮りました。やはりこの70年代は車をモチーフにした映画がありスピルバーグの「激突!」や無人の車が人々に襲いかかる「ザ・カー」などがありこれらの作品はどちらかというと恐怖映画の側面からもみることが出来る作品のようです。