Eminem / エミネム

Eminem / エミネムのレビュー・評価・感想

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Eminem / エミネム
8

史上、最も売れたラッパー

何かに挑戦しようと思っている人に、ぜひ聴いてほしいのがエミネムです。
彼は、史上最も売れたラッパーです。行く手を阻む人たちや数々の困難を乗り越えてきた、試練に打ち勝つプロフェッショナル!カッコよく言うならば、「勝負に勝つための生きる教科書」です。
ぶっ飛んだ内容の曲もあるのですが、きっと、何かを成し遂げようとしているあなたにぴったりの曲があるはずです。

そんなエミネムの特徴は、まずはやっぱり「リリック」!歌詞が素晴らしいです。
複雑かつ鋭利なライミングや絶大な提訴力、当時あまり使われていなかった頭韻を使ってラップしまくるなど、スキルフルかつ心をがっつり掴む歌詞を書きます。
また最強のビーフラッパーなので、その攻撃的なリリックは見ていて痛快です。

そして、エミネムを日本で超有名にした映画の『8Mile』も超おすすめです!
ストーリーはエミネムの実話を元に作られており、男ならシビれる内容でめちゃくちゃカッコいい。
今流行りのフリースタイルラップや、ヒップホップ好きなら絶対テンションが上がると思うので、ぜひ一度見てもらいたい作品です。

評価を8点にしたのは、キャッチーなメロディ曲が少なく、リリカル重視な曲が多いからです。洋楽ですし、この手の曲は日本人には少し聴きづらいかもしれないと思いました。

ですが、彼の代表曲「ルーズユアセルフ」や「ノットアフレイド」、プロデュースした作品は紛れもなく名作ばかりです。
なのでラップ好きや洋楽好きの方、痛快なラップバトルやビーフを見たい方、大きな壁を乗り越えようと頑張っている方達にとてもおすすめです。

Eminem / エミネム
8

一度は聞いたことあるかも?有名ラッパー、エミネムについてご紹介!

エミネムって誰?彼の概要を説明

エミネムことEminemは1972年、アメリカのミズーリ州で生まれます。アメリカを代表するヒップホップMCであり、全世界で2億2000万以上のアルバム&シングルを販売した、世界的にも有名なラッパーである。また子供が3人おり、子供思いな父でもある。

エミネムの生い立ち

幼少期の彼の生活はとても貧しく母親との二人暮らしで、親戚の家を転々とする生活をしていた。父親は彼が2歳の頃に家を出ている。学生時代には脳にケガを負うほどのひどいイジメを受けており、過酷な幼少時代だったことがうかがえる。
そんな彼は中学生時代から漫画やMCバトル(ラップでお互いに攻撃しあうこと)に興味を示す。当時黒人優位だったヒップホップだが白人として挑戦していたという。彼の曲 Lose Yourself (https://youtu.be/1xyotrIX2A4)では彼がラップを始めて間もなかったころの様子が語られている。

エミネムのラッパー史

彼のデビューアルバムである Infinite では大こけしてしまいます。彼はここで大きく落ち込み自殺を考えていたといいます。そこで彼は彼はもっと攻撃的な歌詞できょくをかいてみることにします。それでできたのが次のアルバム The Slim Shady LP 。この曲がなんと大ヒットします。これが彼の真のデビュー曲といっても過言でないでしょう。3番目のアルバム The Marshall Mathers LP では1週間で179万枚を売り上げます。

エミネムの代表曲

エミネムの代表曲としては
・Lose Yourself (https://youtu.be/U1th94xR694) 2002年
・Mockingbird (https://youtu.be/EHkozMIXZ8w) 2005年
・The monster (https://youtu.be/33t4xRDi3y4) 2013年

これらの曲はテンポがよく、彼の壮絶な生い立ちを考えながら聞くととても胸に刺さります。

まとめ

彼の壮絶な幼少期から世界的なラッパーになったエミネム、どうだったでしょうか?エミネムの曲はどの曲も素晴らしいのでぜひ聞いてみてください!

Eminem / エミネム
7

いつも何かと闘っている、歪んでいるけどスゴイ男

ぶっ飛んだ皮肉とユーモア、そして反骨精神に溢れるラッパーであり、とにかくインパクトがすごいと思います。
また、自身が主演を務めた半自伝映画『8 Mile』で語られたように、ハンデを乗り越えてのし上がってきたたくましさには、人々を惹きつけるものがあります。
この「8 Mile」は、予想を超えた感動作となり、エミネムファン、HIP HOPファンにウケるだけではなく、映画界からも高く評価されました。
ビッグアーティストとなり成功してからも、いつも何かと戦っているようなエミネムは、他のアーティストに対するディスも頻繁にされており、もはや名物となっている感があります。
しかし、一度ディスったことのあるリアーナと共演し、仲良くツアーを周るなど、あまり深い意味はないようで、面白いネタぐらいの感覚で見ていられます。
エミネムの曲の中には違和感を覚えるところがあり、それは自己愛の大きさです。
例えば、Didoの哀しげな歌声をフィーチャリングしたヒット曲「Stan」の内容は、自分の狂信的なストーカーとなってしまった男についてのストーリー。
また、まったく交際した経緯のない(と言われている)マライア・キャリーに対して、「俺の嫁になるのか?」と曲中でラップし、マライアに「Obsession」で反撃されています。
自分自身を讃えるラップはセルフボーストと呼ばれ、HIP HOPのジャンルの中ではよくあることなのに、なぜエミネムの場合は悪目立ちするのか?
それは、彼の自己愛が歪んでいるところにあるのではないかなと思います。
曲を聴いていても、ゴシップなどで入ってくる情報にしても、内面に大変なものを抱えているのだろうな?と予想できます。
とは言え、そんな歪んだ精神だって、ill、sick、などと、病んでいるほどヤバいと表現されるHIP HOPの世界ではアドバンテージをとる強みになります。
そして、その困難を抱え、常に闘い続けるエミネムだからこそ、同じように苦難を味わっている人々を力づけることができるのでしょう。