夫婦の話
愛する夫が女になりたいと言ったきたら、、、と、考えると悲しくてたまりません。
リリーも、奥さんのことは好きだったんだろうし、でも、自分の中の女に気がついてしまったし、いろいろ切なかったと思いました。
奥さんの方は、そもそも旦那の女性性を引き出してしまったのは自分だし、絵は売れるしでほんとに複雑だったろうな、と思いました。
最初、ストッキングを履く部分は、なかなかセクシーでよかったです。
最初は、題名もそうだし、リリーが主役の話かなと思いましたが、見てみると、どちらかというと、奥さんの話でした。リリーが、だんだん自分を変えることに夢中になって、男性とキスしたり、もう、はたから見たら、そんな男捨てろよという状態なのに、それでもリリーのことを昔から知ってるから、応援してしまう奥さんの愛、それを見せられた映画でした。
夫婦のことは夫婦にしかわからないといいますが、ほんとその通りなのだと思いました。
リリーも、年もだいぶいってから、自分のことに気がついてしんどかったと思います。
それを支えようとしてくれる人がいたことはどれだけ心強かったでしょう。
リリーの最期は悲しいものだったし、悲しい話ではありますが、夫婦の話として、素晴らしかったと思います。