access(音楽ユニット)

access(音楽ユニット)

accessとは、キーボーディストの浅倉大介とボーカリストの貴水博之による日本の音楽ユニット。デジタルシンセを中心に操るトラックメイカーとボーカリストという2人組スタイルの先駆け的存在。また、楽曲構成やセンスは、日本のアニメソングの制作スタイルにも影響を与えている。1992年にデビューすると、コンスタントに作品をリリースし、ツアーを行う。1993年、セカンドアルバム『ACCESS II』で日本レコード大賞ベストアルバム賞を受賞。1995年より活動を休止するが、2002年に活動再開した。人気曲には「NAKED DESIRE.」、「MOONSHINE DANCE」などがある。

access(音楽ユニット)のレビュー・評価・感想

access(音楽ユニット)
10

1+1=∞

タイトルの1+1=∞とはaccessのライブでの恒例のコール&レスポンスである。浅倉大介が「いちたすいちは〜?」と尋ねたら、「むげんだーい」とファンが応える。
知らないファンは「にー」と応える。ファンはaccessによって躾けられているので、別に「にー」でも気にしない。
浅倉大介が「にー」と応えた人がいるといじるくらいだ。
accessの魅力は、ボーカル貴水博之のハイトーンボイスと作曲シンセサイザー担当の浅倉大介の才能。
そして、2人の仲の良さだろう。ライブではテンションが上っていちゃつきだして、キスをすることもある。
ファンは黄色い声を上げる。お互いを性別を超えて信頼している証だろう。
貴水博之のダンスもライブの魅力の1つだ。とにかく安定した歌声で歌いながら動き回る。ファンを煽って、グッズのタオルを振り回し、踊りまくる。浅倉大介も負けてはいない。ショルダーキーボードを演奏しながらステージ上を走り回る。ときにはステージを降りてふたりとも会場を走り回る。ファンは距離の近さに卒倒寸前だ。
ステージの演出も魅力の1つだ。弦楽器の生演奏、生ドラム、打ち込みとアコースティックのハーモニー。光の演出も素晴らしい。プロジェクション・マッピングを使うこともある。
accessの魅力はライブにある。是非1度、訪れてみてはいかがだろうか。

access(音楽ユニット)
10

テクノの第一人者

25周年を迎えたaccess。私はデビュー間もない頃からの大ファンです。もしかしたらaccessの作曲・編曲を手がけるキーボーディストの朝倉大介は、「T.M.Revolutionのプロデューサー」としての肩書きの方が有名かもしれませんが、私はaccessとしての音楽活動こそが朝倉大介の本当にやりたい事なんだと感じています。

accessの楽曲の特徴は「Sync-Beat」というスタイルを貫き通している事です。ボーカル貴水博之の歌声と、キーボードの朝倉大介のサウンドが絡み合う、まさにシンクロする音楽を作り続けている事にあります。歌詞の部分はボーカルが前に出で、キーボードが下支えします。しかし曲の間奏ではボーカルは引いて、ショルダーキーボードを抱えてステージの中心に立ちます。立場が対等であるからこそ、お互いをリスペクトし合っているからこその音楽がaccessにはあります。

あとaccessの特徴としては、アルバム曲の中に隠れた名曲が多いです。sccessを知らない人でも、実は知らぬ間にaccessの音楽に触れている事があります。それはテレビ(特に某お台場のテレビ局)のジングルとして、accessの曲のイントロやエンディングがよく使われているのです。もしもそのジングルが気になったなら…それはすでにaccessにアクセスしているんですよ。