最初の印象が一変する!
おかめ日和は最初の1〜2巻は完全に「モラハラ旦那(岳太郎)とそれに従う共依存の妻(靖子)」といった印象でした。はっきり言って亭主関白が過ぎる旦那が胸糞悪い、そして妻が奴隷のように家事、育児、旦那の自営業の手伝いなど、あくせく1人で犠牲になっていると感じてしまう人が多いと思います。
しかし3巻から長女の妊娠〜出産辺りからモラハラ旦那の印象がかなり改善されていくのです。岳太郎は偏屈で気難しいことは間違いないのですが(笑)、とても不器用で愛情表現が大の苦手なことがようやく読み手に伝わってくるのです。
そこで初めて、靖子さんの盲目とも言えますが旦那愛が少しずつ理解出来る様になるのです。
また主人公が主婦であるために、節約料理の献立や子育ての悩み、PTA役員やママ友問題…主婦目線で見ると興味深い話題が散らばっているのでそこも魅力の一つだと言えるでしょう。
さらに読み進めていくと岳太郎と靖子の過去(家庭教師として出会った頃〜、馴れ初め編、結婚に至るまでなど)が徐々に分かっていくのです。
そこまで読めばもう最初の「糞旦那!イライラする!!」なんて印象は消え去っていきます(笑)。
むしろ岳太郎可愛いじゃん…なんて思えてくる不思議さを持っています。